アイタタタ【usss】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:15,166 hit

5 ページ5

・

担任からの冷たい目線、みーちゃんも優しくない

そして何より "助けてやれない" で無かったことへの絶望

最初から、助ける気なんてなかったんだ

やってないのに、だれも、だれもしんじてなんかくれない

数分後には警察官がやって来て、車に乗り込む

扉が閉まる寸前のところで聞こえた声

「れ、んちゃん」

『話をするだけだって、大丈夫だよ？』

「すぐ帰ってきてね」

その返事はできずに、車が署へと向かい始める

だって、言えるはずないよ

＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「何を盗んだの、親御さんにも迷惑かけたいの？」

『いやだから…盗んでないです、人違いですよ刑事さん』

はぁ…と目の前で溜め息をつかれた挙句、たばこを吸っている

未成年の前でなに副流煙吸わせてるんだよ…いい大人が…

「これ以上しらばっくれるつもりなのかい？」

『いや、だから』

「ほら、ここに名前を書くだけでいいから」

締め切った窓、酸素は消える一方、焦りと恐怖心

目の前に出される紙は【自首証明書】これは冤罪だ

だんだん、息ができなくなって

視界がぼやける

刑事のおじさんも違和感を察したのか席を立つ

扉を開けると、入ってきたのは酸素では無く

「おい！何があったんだ！火事か！？？」

「ち、ちがいます、う、後ろから、バケモノg 」

「へぇ…？誰がバケモノだって？」

「ひ…に、逃げろぉ！！！」

「わー逃げられちゃった〜…なーんてね。」

目の前で、人の頭が、散った

つぎは、わたしの番、ゆっくり近づいてくるソレに目を閉じる

「怯えてるの？ニンゲンってよく泣くよね、その顔スキ」

『お、おびえてない』

「ねぇ、目あわせてよ」

『っ…、』

霧がかった部屋の中で、ひとつハッキリ見えたもの

ギラついたエメラルドが私を捉えて眠らせた