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誰に押し倒されるよりも一番怖くなくて、
一番不快感を感じずにこのまま過ごしていたかった
「 このままぐっちゃぐちゃにしてあげたい、でも痛いの嫌いな蓮ちゃんやからなぁ 」
『 ちが、っ 』
「 へぇ…いたいの…すきなん? 」
顔が真っ赤になって、熱い
一番好意を抱いている彼だからこそ恥ずかしいのだ
「 じゃあ〜…さっきの対価、求めるわ 」
『 でも、それは 』
「 なに?俺に逆らうん?ここでは俺がご主人様やろ…? 」
怖いはずなのに、何処かが満たされるこの感覚に興奮する
それに気づいた彼はふふっと微笑んで私の腕を頭上で固定させた
「 どこが弱いんかなぁー…いっそ全部試しちゃう? 」
『 せんら、さ、ん…あつ、っ… 』
「 なに命令してんの、部屋の温度あげよか?勝手に興奮して変態やん 」
彼の言葉がいちいち心に刺さってわたしを誘う
縛られているのは腕だけなのに、ここから逃げようと思わない
「 …ほんまに痛いのすきなんやなぁ 」
それは、身体中に付いている赤い印を意味する
彼がわたしの服を捲って噛んでは声をあげるのだ
『 ん、やめて、っ 』
「 嘘つけドマゾ 」
視線が絡まり合ってわたしをずっと見つめてくる
逸したくても彼が命令するから色っぽい雰囲気が続く
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ゆっくり再開していきます
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作者名:蓮。 | 作成日時:2021年10月19日 15時