５０話 服装 ページ4
ジャン母「こっちにおいで！」
A「あ、はい！」
お母さんに呼ばれ奥の部屋へ向かうとそこにはベッドが２つ並んでいた
ジャンの部屋は上だから多分ここはお母さんの寝室だろう
お母さんはその２つのベッドの向こうにあるクローゼットの前でしゃがんでいた
何か探してるのかな
ジャン母「確かこの辺にしまい込んだはずなんだけどねぇ…
あ、あったよ！これこれ！」
そう言ってお母さんが取り出したのは綺麗な赤色のディアンドルだった
(※ディアンドルはドイツの伝統的な衣装です。雰囲気がそんな感じだと思ってくれれば幸いです)
A「綺麗…」
赤い生地に花の刺繍が入ったシンプルな服だけどとても品がある
ジャン母「このブラウスを着てこれを着るんだよ」
持ち上げた白のブラウスは肩の部分がないものだった
このブラウスの上にさっきの綺麗なディアンドルを着るのだろう
ジャン母「私が若い頃に着てたお気に入りの服でね、もったいなくてね…
数回しか着てないからまだ綺麗なままなのよ
これを着て好きな人とデートに出かけたこともあったっけね、懐かしいわねぇ」
こんな綺麗な服を着てするデートはとても楽しそうだ
今まで色恋なんて興味もなかったけどジャンが気になり始めてから少し興味を持つようになった
きっとこれを着たお母さんはすごく素敵だったんだろうな…
そんなことを考えながらお母さんの話をうっとり聞いていると、突然私の方を見た
ブラウスとディアンドルを持って…
ジャン母「さあ！あの子達が帰ってくる前に着替えるわよ！」
A「…へ？」
ジャン母「もたもたしてたら帰ってきちまうからね！ほら、どんどん脱いで！」
そう言って私のシャツに手をかけた
何がなんだか分からない私は抵抗する間もなくどんどん脱がされていき、気づけば赤く綺麗なあのディアンドルを着ていた
なんて素早いのか…
ジャン母「まあ！やっぱりよく似合うねぇ！
赤いディアンドルに黒髪が映えててとっても素敵だわ！」
そういいながらいつの間に用意してたのか紅まで持ってきて私の唇に軽く塗ってみせた
髪は訓練中邪魔になるからいつも一つにくくっていたのだけど、ほどいた
前が大きく空いていて、紐で胴の布を寄せるから体のラインがハッキリみえる
A「こ、こんな格好したことないから少し恥ずかしいです…///」
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カルーア(プロフ) - 面白かったです！ (2017年8月31日 15時) (
レス) id: d27e969969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドリアン | 作成日時：2017年6月18日 22時
