＊過去 ページ13
A「送って頂きありがとうございました」
風間「気にするな。ランク戦頑張れよ」
A「はい」
私は個人ランク戦ブースに向かった
ランク戦ブースに行くと、
いつもはこっちから勝負を挑むんだけど、今回は相手さんの方から仕掛けて来るのが多かった
そのおかげでいつもの倍のポイントを獲得することができた
ランク戦も終わって、家に帰る
親に相談しないといけないのか
お母さん「駄目に決まってるでしょ」
A「けど上層部の方に」
お母さん「知らないわよ、そんなの」
「前にも言ったけど、あんたは一、二回助けられただけでいい顔して」
「私は努力も何もしてないのに、調子に乗ってるやつがこの世で一番嫌いなのよ」
ビリッ
お母さんは紙を破いて、上へと上がっていった
A「調子に乗ってるか」
そうなのかもしれない
京介君、風間さんや太刀川さんのボーダーの皆さんが優しくて
調子に乗ってるんだと思う
忍田さん達にどう伝えようかな
私には荷が重すぎる、そんな答えにしておこう
お母さんには感謝しないと、調子に乗ってる事に気づかせてくれた
＊本部まで飛ばします
風間「A」
A「風間さん、おはようございます」
風間「どうだったんだ。遠征部隊の話は」
A「あぁ、それですね」
「やっぱり私には荷が重すぎます....」
本心では少しだけ興味があった
人に初めて認められたことだったから、答えたい気持ちはあった
けど.....
風間「それがAの本心か？」
「Aの今の発言はなんかよそよそしいぞ」
「もしかして、本当はやりたいんじゃないか」
「親になにか言われたとか」
A「...ッ」
風間「あっ、ごめん。なんか無理に聞いたな。悪い」
A「本当はやりたいんです！私」
「けどお母さんにダメって言われて、お前は調子に乗ってるって言われて」
「それで、それで.....」
風間「A、ストップ」
A「私は....」
風間「A、ストップ」
A「私は...」
風間「いいから、ちょっとこっち来い」
A「私は....泣」
風間「わかったから」
私は泣きながら、ずっと私はという言葉を繰り返していた
京介君以外の前で泣いたのは初めてだった
ずっと泣いているので視界が歪んで見えた
久しぶりに泣いた気がする
私は風間さんに腕を引っ張られて、部屋の中に入る
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作者名：どらやきパン x他1人 | 作成日時：2022年2月12日 8時
