可愛い系の最恐六年生 弐

嫌な女の段 ページ13

Aside
ジジイへの報告を終えて自分の長屋に戻る。

立花「天女様。彼奴がAですよ」

？？「あの人ぉ？とってもぉ、素敵な方ですねぇ♡」

何だ此奴、甘ったるい匂い漂わせやがって。

『おい、仙蔵。この素敵な女性(臭い女)は何処のどなたか俺に教えてくれよ』

俺がそう言うと仙蔵は嬉しそうに俺にその女を紹介した。

立花「此方は天女様だ」

『天女様？あの昔話のかぁ？』

仙蔵は上機嫌そうに続けた。

立花「とてもお美しいだろ？どうだ？これから上級生全員で天女様と甘味処に行くんだ。お前もどうだ？」

『そんなに大人数で行ったら店に迷惑がかかるだろ。それに俺は今任務から帰ってきたんだ。疲れてるからやめとく』

？？「け、けどぉ。やっぱり一緒に行きたいでしょぉ？」

この女ブサイク過ぎないか？

『申し訳ありません。少し体調が優れないので休ませていただきます』

俺はその場からスタスタと離れた。









『やっぱり自分の部屋が1番落ち着くな』

広い部屋で本を読みながらそう呟く。

ドンドンドンッ！

『この足音、小平太か？』

七松「あぁ！戻ったかA！」

『あぁ、戻ってきたよ。本当に疲れた』

本を閉じて小平太の方を見る。

『お前、足音隠して来なかったな』

七松「そうか？何時も通りだろ？それよりも、それから天女様の部屋へ行くんだ。お前も来るだろ？」

此奴もあの女の話しかしないんだな。

『悪いけど俺はここに居るよ。体調が良くなったら天女様の部屋に行くと伝えてくれ』

七松「そうか。分かった！」

小平太はそう言って部屋を出ていった。

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