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其ノ参拾漆 巫女修行 ページ37

愛華「いやぁぁ!寒いし痛いし死ぬ!こんなんじゃゾーン入れないよおお!?」
泉に入って滝に当たってみたら死ぬ程寒いし痛い。
即座に私は滝から身体を避ける
キラ「愛華様は寒さに弱いようですね。しかしいけません。巫女たる者、苦手なものを克服し、強くあらなければいけません」
愛華「キ、キラさんキャラおかしくなってません……!?」
キラ「し、失礼致しました。兎に角ですね、寒さに弱いのなら寒さに強くなりましょう。霊力を扱えるようになれば、その事も容易いでしょう」
愛華「霊力万能過ぎない……?」
キラ「ええ。霊力を使えば、どんな事でも可能になりえます。例えば、炎を操れるようになったりもします」
愛華「炎……水とかも?」
キラ「個人差にもよりますが。習得可能ではあります」
愛華「すごい……」
キラ「他にもあげれば、身体能力の向上等」
愛華「例えば??」
キラ「そうですね……上空120mから落ちても見事な着地をする……等?」
愛華「高っ!死ぬでしょ……」
キラ「霊力とはそのように、操れば如何様にも使えるのです。では愛華様。本題の修行です。これから3時間程ゾーンになってもらいます。その頃にはこの水は冷たく感じなく、痛くも感じないでしょう。」
愛華「うぅっ……と、とりあえずやってみます」
滝にもう一度辺に行く。やはり水は冷たく痛い
愛華「う゛っ……」
キラ「深呼吸をして、精神を研ぎ澄まし、心を無にするのです」
大きく深呼吸を何度もしていく
……
…………
………………
愛華様っ!!
愛華「!」
キラ「戻られたようですね。3時間程経ちました」
愛華「嘘!?私記憶ない……」
キラ「ゾーンになっておられました。成功です。」
愛華「よかった」
私は滝から離れる
キラ「では少し実践してみましょう」
と言いキラさんは私に御札を渡す
愛華「御札?」
キラ「はい。まあ妖怪退治の基本と言えましょう。これは撃の札(げきのふだ)。霊や妖怪に対して攻撃する札です。霊力が高ければ高い程、攻撃力が増します。あの木に貼ってみてください」
愛華「え、あれに?」
キラ「はい」
とりあえず言われたまま指定された木に札を貼る
愛華「撃の札。」
貼った瞬間、木は消える
愛華「え!?」
キラ「お見事で御座います愛華様。今のは辺りの妖怪の妖力を吸った木で、ほぼ妖怪と同じ扱いなのです」
愛華「だから、撃の札で消えた?」
キラ「そのその通りに御座います。では愛華様。今日の巫女修行はここまでです。お疲れ様でした。館へ戻りましょう」

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作者名:ムーンナイト-moonnight- | 作成日時:2018年1月21日 0時

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