其ノ拾肆 真実 ページ14
某日 日本橋
愛華「お父さんまだかなー」
架奈子「遅いわねー」
おーい!
と、走ってくるのは大和
愛華「お父さん、遅いよ」
大和「ごめんね。さ、行こうか」
架奈子「そうですね」
そうして3人が歩き出した時
架奈子「あっ」
架奈子の携帯が落ちる
大和「僕が取るよ」
大和は携帯を取るためにしゃがむ
架奈子「大和さん!」
架奈子が大和を呼ぶと、携帯が爆発し、3人が巻き込まれる
架奈子は這いつくばいながら愛華に近寄り
架奈子「愛ちゃん。気をしっかり」
愛華「お母さん、目が開かないよ……」
架奈子「瘴気にやられたのね……大丈夫。お母さんはここにいるわ。でも愛ちゃん、お母さんとお父さんとはお別れよ。愛ちゃんを守るために、お別れなの」
愛華「お別れって何?分かんないよ」
架奈子「ごめんね……愛ちゃん……もっといい暮らしさせてあげれば良かったね」
愛華「お母さん?」
架奈子が愛華を付き飛ばす
愛華「痛い!痛いよぉ……」
架奈子「愛ちゃんだけでも逃げなさい!」
愛華「おかあ、さん?」
架奈子「お母さんが、守ってあげるから……」
そして愛華は気絶し、病院に運ばれる
大和と架奈子は愛華が病院に運ばれた後、警察の捜査により、焼死体で発見される
愛華は事件の2週間後に目を覚ます
獅子丸「ここまでが、表沙汰にされてる話だ」
愛華「私もその記憶しか、ないです」
獅子丸「そうか。やはりお前さんは何も知らず、育ったのだな」
愛華「……どういうことか、教えてください」
獅子丸「うむ。架奈子とやらの、携帯を落とした所まで戻るぞ」
架奈子「あっ」
架奈子の携帯が落ちる
大和「僕が取るよ」
大和は携帯を取るためにしゃがむ
架奈子の目には、大和の目の前に子供が立っているのが見えた
架奈子「大和さん!」
大和を呼ぶ
子供「死んじゃえ」
子供が呟くと携帯が爆発する
架奈子「っ……大和さん!」
爆発に巻き込まれるも、立ち上がる架奈子
子供「やっぱり、"土方"の血が流れてるお前は違うね。あの男は『即死』だったのにサ」
架奈子「大和さ……うっ……」
架奈子の腹に刀が刺さる
子供「土方の血なんてみんな滅ぼしてやる。お前も、お前の娘も、みんな死ぬんだよ」
架奈子「……愛ちゃんっ……」
子供「最期に足掻きなよ。どっちみち娘が生きようが僕が殺すけどね」
そして架奈子が愛華に寄り
架奈子「お母さんが、守ってあげるから……」
子供「お前も死ね」
子供が架奈子の心臓に刀を突き刺す
架奈子「愛ちゃん……大和さん……私……幸せでした……」
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作者名:ムーンナイト-moonnight- | 作成日時:2018年1月21日 0時