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其ノ肆拾 いざ祭りへ ページ40

脱衣所に行くとキラさんが居て
キラ「御嬢様、愛華様、浴衣を御持ちしました」
愛華「わあ、綺麗な浴衣……!」
赤い金魚の浴衣。肌触りも良く、可愛い。
月夜が浴衣に着替え始めたので、私も浴衣を着始める。
一瞬月夜から目を離し、もう一度見ると、既に浴衣に着替えた月がいた
愛華「はやっ!?てかいつの間に月!?」
月「あまり驚かなくなったんじゃなかったのか?」
愛華「いやまぁそうだけど……月と月夜の切り替えってそんな簡単にできるんだね……」
月「まあな」
キラ「愛華様は御一人で浴衣が着れるのですね」
愛華「祭りの時は必ず浴衣着てたから慣れたんです」
キラ「それは良い事です」
慣れた手つきで浴衣を着終わり、1階に戻ると、もう皆浴衣に着替えて待っていた
クウ「ツッキーも愛華ちゃんも遅いよ〜。早く行こー!」
愛華「ご、ごめん!」
アルさん、クウさん、キルさん、カルさん、ウミさんはそれぞれ浴衣を着ていた。
凄く似合っているし、顔もいいから光輝いて見える
眩しいっ……
キラ「私は残った仕事を終わらせてから御祭りに向かわせてもらいます」
月「分かった。ウミ、闇達を呼んでこい」
ウミ「了解」
しばらくすると、地響きが起きる
愛華「え……」
しかも段々こっちに向かって来る
特に大きく揺れた瞬間、2m60cm程の大きさの真っ白の狼?犬?が4匹歩いてくる
愛華「でかっ……!?」
月「此奴等は化け犬の4姉弟。左から長女闇(やみ)。長男嫌(けん)。次女枯(かれ)。次男死(し)。本来の化け犬は普通の犬サイズだが、突然変異で大きく育った特殊な化け犬だ」
4匹にはそれぞれ違う色の首輪をしている
闇さんは紅、嫌さんは藍、枯さんは黃、死さんは翠。
それで見分けるしかない
愛華「そ、そうなんだ……」
アル「いつもの仲良しこよしは後にしてくれ。時間が無い」
月がいきなり私を抱き抱え、闇さんに乗る
愛華「わぁ!?」
月「行くぞ」
月のその言葉と共に、4匹一斉に走り出す。
何kmかは知らないけどとにかく早い。
思いっきり街の中を走っているが、人には見えないらしい

1時間後
とある森の中に入ると、急に歩き始める
月「着くぞ」
「あれは月様では無いか!?」
「月様御一行がお着きになられたぞ!」
「おお!月様……今日もなんと優美な……」
「む?月様の前にいるのは誰だ?」
「新しい御家族か?」
「あれはもしや人間か……!?」
「何!?」
愛華「さ、騒がれちゃってるけどいいの?」
月「構わん。いつもの事だ。今は堂々と座っていろ」

其ノ肆拾壱 ある森の守り神→←其ノ参拾仇 美女の正体?



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作者名:ムーンナイト-moonnight- | 作成日時:2018年1月21日 0時

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