検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,967 hit

其ノ弐拾捌 巫女について ページ28

クウ「あ、そーだ。愛華ちゃんに巫女について説明しなきゃいけないんだよねー」
愛華「説明?」
クウ「そーそ。巫女を何するのかとか気になってたでしょ?」
愛華「気になってた」
カル「これから巫女として何をするのか、とかね」
キラ「主様とアル様は急遽御仕事が入られたので私達から説明させて頂きます」
愛華「はい」
キラ「まず、前提として巫女と言うのは"神に使える女性"です」
愛華「神に使える?」
キラ「はい。その点は愛華様は大丈夫です」
クウ「私達と同じ、使だからね〜」
愛華「そっか。ここにいるみんなは血の儀式を済ませてるんだもんね」
クウ「そーゆー事」
愛華「巫女は神に使えて……私は月に使えてる……え?月って神なの?」
カル「知らなかったの〜?ツッキーは月の神、月読尊様と妖界女王、死桜竜様の子息だよ」
愛華「月読尊……あ!三貴神の!?」
カル「大正解」
愛華「そんなすごい人だったんだ」
キラ「愛華様には、妖怪退治や人間を少々懲らしめる御仕事をやって頂きます」
愛華「え?人間も?」
キラ「はい。時には妖怪に危害を加える人間もいるので」
愛華「そうなんだ……住職とか?」
キラ「そうですね。見えずとも力を持つ人間はいます。そのような者が、気付かぬうちに妖怪を傷付けているのです」
愛華「なるほど……」
キラ「そして、妖怪退治をするためには、まず、愛華様の身体の奥深くに眠っている強大な霊力と妖力を引き出さなくてはなりません」
愛華「……?」
よく分からない
キル「霊力はその身の持つ精神力。妖力は妖怪の持つ特殊能力」
愛華「私妖怪の力持ってるの?」
キラ「そうですね。どちらかと言うと、愛華様の中にいらっしゃるもう一人の方かと」
愛華「もう一人の方?」
キル「お前には分かんねぇと思うけど、お前ん中にはもう一人の霊体がいる」
愛華「幽霊に憑かれてるって事?」
キル「まあ、そうだな。無害だから安心しろ。その霊はお前が産まれた時から憑いている」
愛華「産まれた時から……」
キラ「ですから、愛華様は修行を積み、霊力を取り戻し、そして愛華様の中に眠り込んでいるもう一人の方を目覚めさせて頂きたいのです」
重い。キラさんが言うと重すぎる
愛華「えっと、修行って?」
キラ「主には、巫女修行、剣術修行、和楽器修行、舞修行、あとは体力増強修行等ですかね」
愛華「え!?巫女と剣術は分かるけど、和楽器と舞と筋トレって……」
キラ「巫女は和楽器が弾け、舞を踊れて当然なので御座います」
嘘でしょ……

其ノ弐拾仇 料理長→←其ノ弐拾漆 暖かい家族



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ムーンナイト-moonnight- | 作成日時:2018年1月21日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。