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はち。 ページ10

ゾムside


帝国へ馬車で来たグルッペンと俺は、護衛に囲まれそのまま城へと入った

そのまま来客用に作られた豪華な部屋まで案内される


グルッペンが交渉に入ると、俺は途端に暇になった


あー、なんか起きひんかなーなんて思っていると、突然部屋の中で煙幕が爆ぜて、視界が真っ白になる

「グルッペン!!」

咄嗟にグルッペンが居るであろう方へ走り、グルッペンを背後に隠す


ガンッ!!


…?こちらには雑魚しか来ない。なんでやろ、と疑問に思っていると、突然グルッペンが戦闘音のする方へと歩き出した

「グルッペン!!危ないで!」

慌てて追いかけると、相手の幹部とフードを被った誰かが戦っていた


「…フッ。獲物が自らやってくるとは」


そう言って懐から銃を取り出しグルッペンに向ける。まずい!と思ったが、フードの奴が3発とも銃弾を斬り捨てた

その光景にその場にいる全員が息をのむ。


「なっ…!銃弾を連続で斬るなんて聞いたことねぇぞ…!」

「お前…!!もしかしてあのファントムか!?」

グルッペンが興奮したように言った。


頼むから自分の身を守ってくれ…!


『チッ…俺の後ろに隠れていろ。』

聞いたことのない声だ。

…なんでグルッペンを守ってくれているんやろうか

「くっ…いいぜ。まとめて殺ってやる…!」


先ほどの動揺がまだ抜けきっていない敵に、気配を消し背後から近づいて剣を突き刺し、勢いよく引き抜く

「よくやった。ゾム」

「いやぁ〜、朝飯前っすよぉw」

終わったのを見てこの場から去ろうとしている、恐らく味方であろうフードの腕を掴み呼び止める


「待てや。お前…」

ファントムか?と続ける前に、凄い力で手を振り払われダクトへ逃げられてしまった



「あっ…グルッペン、追いかけよか?」

「いい。どうせ今後も会えるやろ」

そう言って笑うグルッペンはどこか確信を持てているようだ

「グルッペンはアイツについてなんか知っとんの?」

「いや…そう言う訳では…」

「え、なんでなん?妙に確信が持ててる言い方やったけど」

俺がそう問うとグルッペンは頭を捻っている

「どうして、か…ここのところデジャヴ…既視感が常に付き纏うんや。今日も部屋に煙が充満した瞬間、前にもこんなことがあった気がしてな」

「ほーん。疲れとるんやない?帰って休もうや」

「そう、やな…、今日はもう帰るか」

どこか様子がおかしいグルッペンを馬車に押し込んで、俺たちはそのまま我々国へ帰還した

きゅう。→←なな。



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fact - 前作を久しぶりに拝見させてもらっていたら新作が出ていたので驚き、すぐさま読みました。前作と同じで次がとても気になって仕方なくなります…これからも応援してます。無理しない事を優先に更新まってます!素敵な作品をありがとうございます✨ (2022年6月7日 16時) (レス) id: 5d3c36cea5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田。 | 作成日時:2022年5月29日 14時

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