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第60章 ページ14

萌愛が戻り、仕事を暫く続けていると乱歩が社長室から出て来ると長椅子にごろんと寝転がった


そう云えば、今どの辺りだろうか…人を殺.して死.ねよとての辺りかな?


『んん〜、休憩…お茶とか珈琲とか飲む人いますか?』


萌愛はグーッと伸びをしながら立ち上がり、自分のを入れるついでにと他の社員に聞いた


乱歩「ん〜、僕はいらな〜い」


乱歩は寝転がったまま


賢治「僕も大丈夫です!」


賢治は長椅子の肘掛に腰をかけながら


国木田「…俺は珈琲を頼む」


国木田は一度手を止めてから萌愛に頼んだ


『了解です、じゃあちょっと淹れて来ますね』








少しして萌愛が戻り、国木田に珈琲を渡して国木田の横に腰を下ろすと丁度敦が慌てた様子で探偵社に飛び込んできた


敦「たっ、たたたたた!大変です!!」

国木田「……どうした?敦」


国木田が敦に問い掛けると敦は勢い良く言った


敦「だっ、太宰さんが行方不明なんですっ!!」


すると国木田たちは驚くことは無く、またかと呆れた様な顔をした


国木田「太宰が行方不明ぃ?」

敦「電話も繋がりませんし、下宿にも帰っていないようで」


敦は尚も慌てながら云うが


国木田「また川だろ」

賢治「また土中では?」

乱歩「また拘置所でしょ」

『……ぶふっ』


思わず笑っちゃったけど
みんなのこの扱いの酷さよ


敦「しかし先日の一件もありますし……まさかマフィアに暗殺されたとか…」


敦のその言葉に国木田は特に心配する事もなく、珈琲を飲みながら話し続ける


国木田「阿呆か、あの男の危機察知能力と生命力は悪夢の域だ。あれだけ自i殺i未遂をを重ねてまだ一度も死iんでない奴だぞ。己自身が殺iせん奴をマフィア如きが殺iせるものか」

敦「でも……」

谷崎「ボクが調べておくよ」


敦の後ろのドアから声がすると国木田はザッと席を立ち、乱歩以外の三人はスッと声のした方を見た


敦「谷崎さん、無事でしたか!」


国木田は眼鏡のブリッジを押し上げながら云う


国木田「与謝野先生の治療の賜物だな、谷崎…何度解体された?」


その言葉を聞いた谷崎の顔から一気に血の気が失せていった


谷崎「……四回」

国木田,乱歩,賢治「「「あーー…」」」


声を揃えた三人は谷崎に同情の目を向けた


谷崎「敦君、探偵社では怪我だけは絶ッ対にしちゃ駄目だよ」


血の気が引いた様な顔になり、その場に蹲ると頭を抱えガタガタと震えながら谷崎は敦に伝えた

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作品ジャンル:ラブコメ
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夏雨(プロフ) - 眼鏡笹団子さん» とっても面白い作品で見入ってしまいました!これからも更新頑張ってください! (2021年8月19日 12時) (レス) id: 892fd67213 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とても、良い作品です!、応援してます!!!! (2020年11月19日 7時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 前作から読んでます♪面白いですね!!続き待ってます! (2020年6月28日 18時) (レス) id: f9f48108ec (このIDを非表示/違反報告)
眼鏡笹団子(プロフ) - 雫さん» 読んでくださって有難うございます!!そうですね、感染しないように気をつけます!雫さんも気をつけてください! (2020年5月24日 11時) (レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
- 前編も読ませていただきました。とても面白いかったです。待っていますので、頑張ってください。また、感染にも、十分注意してください! (2020年5月23日 9時) (レス) id: 7a23cd250d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:眼鏡笹団子 | 作成日時:2020年5月19日 14時

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