第28章 ページ32
ゴホッ、ゴホ
すると谷崎がその場に倒れる____
そしてその体には黒い何かが突き刺さっていた
ナオミ「兄様…ッ！」
？「死を惧れよ 殺しを惧れよ 死を望む者 等しく死に 望まるるが故に____ゴホッ」
ズルズルと谷崎の体から黒いものが抜かれていき、男の服へと戻っていく
そして脳内では国木田の言葉を思い出していた
国木田『こいつには遭うな、遭ったら逃げろ
俺でも____奴と戦うのは御免だ』
クソッ……谷崎君がここでやられるのは分かってた筈なのに…足が動かなかった、助けると決めたのに…
敦「な______ 」
？「お初お目にかかる、僕は芥川…そこな小娘と同じく、卑しきポートマフィアの狗____ゴホッゴホ」
樋口「芥川先輩、ご自愛を____此処は私ひとりでも」
ピシッ
芥川が樋口の頬を叩いた音が響き、樋口のサングラスが吹き飛ぶ
芥川「人虎と小娘は生け捕りとの命の筈、片端から撃ち殺してどうする、役立たずめ」
樋口「____済みません」
樋口ちゃんのほっぺが痛そう…こんな状況じゃなきゃ手当てするんだけど……
敦「人虎……？小娘……？生け捕り……？あんたたち一体」
……シリアスな場面で申し訳ないのだが、芥川君さっき敦君だけじゃなくて私も生け捕りって言ってたよね？
え？何でだよ、私必要ないだろ
芥川「元より僕らの目的は貴様ら2人なのだ、そこに転がるお仲間は______いわば貴様らの巻添え」
敦「僕のせいで皆が____？」
芥川「然り…それが貴様の業だ人虎、貴様は生きているだけで周囲の人間を損なうのだ、自分でも薄々気がついているのだろう？」
『……芥川君だったっけ？一つ訂正してもらっても良いかな』
萌愛は口は出さないつもりだったが、敦の様子を見ていて耐えられなくなり芥川に声をかける
芥川「訂正？どこを訂正すると云うのだ小娘、すべて事実であろう？」
『まぁまぁ、人の話は最後まで聞いてよ？確かに私たち2人が狙われているせいで谷崎君、ナオミちゃんは巻添えを喰った……それは事実だよ』
敦「っ…！」
萌愛の言葉に敦はビクリと反応し萌愛を見た
『でもねぇ、生きているだけで周囲の人間を損なうって云うのは間違いだよ』
芥川「…間違いだと？」
芥川は萌愛を睨むが萌愛は笑顔を作ったまま芥川の方を見続ける
『そう、間違いだよ？だって少なくとも私は敦君と一緒にいて楽しいもの』
ナオミ「私もですわ！！」
萌愛とナオミは敦の方を見て優しく微笑んだ
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眼鏡笹団子(プロフ) - ケロ太郎さん» 応援ありがとうございます！楽しんでもらえるように、楽しい話をどんどん作っていきますね！！ (2019年11月20日 18時) (
レス) id: 5fbe94ee27 (このIDを非表示/違反報告)
ケロ太郎 - LINEの方でいつも楽しく読ませてもらってます。これからも頑張ってください！ (2019年11月20日 13時) (レス) id: 8b68688e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼鏡笹団子 | 作成日時：2019年11月19日 22時
