外見至上主義短編集【男主】 (ページ3)

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続きページ3

あなたサイド

ばっと勢いよく俺の肩を掴んでいた手を離す四宮。俺今薄めの長袖にパーカーだから結構薄着。かなり痛かった。自業自得か。

『ほら。大丈夫だって。噛まないから。』
「っ」

ゆっくり四宮の手の甲に俺の手を重ねて我が家の犬の頭に手を近付ける。がちがちに固まってるけどな四宮。つかめっちゃ俺の服の裾掴んでくるんだけど。それに応える様に後ろから四宮の腹に腕を回して密着状態。夜の公園で何やってんだ俺ら。

『あ、ほらもー少し。』

四宮の肩に顎を乗せて手を伸ばすとやっと四宮の手のひらが我が家の犬の頭に触れた。四宮の俺の服の裾を掴む力が少し強くなった木がする。

『んなびびんなよ。我が家の子はいい子なんだぞ。』

無理、とでも言う様に首を振る四宮。重ねてた四宮の手がするりと逃げて、俺から離れようと頑張る。

『四宮って結構細いんだな。蛍介も細いけど。』

つかめっちゃいい匂いする。暴れる四宮を上回る力で後ろから抱き締める。身長俺より小さいからいいサイズなんだよなー。つか腰ほそーい。細さを確かめる様に撫でると、ひっ、と息がつまる音が聞こえた。四宮から。声、というよりは呼吸。うん。残念。

『ん、なんか四宮ってさ』

可愛いな。

「っ！」

ぼそっと肩に顎乗せてたから耳元でいう羽目になったけど。四宮は肩を震わせて急に力なくへにゃっと寄りかかってくる。

『どうした四宮。』

なんか、落ち込んでるみたいだ。口元を抑えて深呼吸してる。

『四宮、怒ってる？』

聞くとふるふると首を横に振った。じゃあなんだよ？と聞くと口パクで、近い、と返って来た。

『近い？ごめんな？』

高校生が夜の公園で何やってるんだってな。笑える。ゆっくり離れると、名残惜しそうな顔する。

『よし、もう行くか。じゃーな四宮。また明日。』

いや、そんな、ええええええ、みたいな顔されてもなあ。

(…////)

1人で真っ赤になりながら帰ってた四宮に気づくわけないだろこの俺が。

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いつもに増して意味不。