追いかけられる、子。【男主】 (ページ9)

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第8話ページ9

将吉サイド

移動中の車の中で寝そうな将吉です。

ケ「てかAくんて結局何歳なの？」
『わからないままでいいですよ。』

ミラー越しにケンチさんに微笑みかける。
イケメンってなにしてもイケメンだなあ。
あー、も、寝そう。無理。

啓「将吉眠い？」
「あー、はい、眠いっす。」

あ、今首かくんっていった。
自分でもわかる。

ケ「寝てていーよ。起すから。多分、」

ケンチさん信用できねーな…。←

「Aくん、着いたら起こしてもらえる？」
『あ、はい。わかりました。』

ミラー越しに目があって少しどきっとした。
それから窓にぼんやり寄りかかってたら眠いのに寝れないという不思議な現象に陥った。
不思議、かなあ。

哲「ちょ、将吉、顔やばい。顔。死にそうなってるよ。」
「…なんか、眠い」
哲「寝ろよー。インフルの可能性だってある。」
「…はい」

確かに。
なんか微妙に怠くなってきた。
けどこの収録は終わらせなきゃ。
そんなこと考えてたらいつの間にか寝てた。

『将吉さん。』
啓「起きろー。」

なんか頭がめっちゃ痛くなって目がさめると手を摩ってる啓司さん。
あ、啓司さんに頭叩かれたんだ。痛い…。

『大丈夫ですか？顔色悪いですよ。』
「大丈夫大丈夫、もうこの収録だけだし、」
『収録中に倒れられても困るんですよ。』
「大丈夫！本当に！」

そう言うと渋々納得してくれたようで。

『あと1時間くらいありますけど、急いでくださいね。』
「うん。すいません。」
『いえいえ。気にしないでください。職業柄お疲れなのは重々承知ですから。』
啓「そろそろ、」
『ああはい。行きましょ。』

マネージャーだから心配してくれてるのかなあ。