負けた。2 ページ43
ユウタサイド
『結局俺って何したの?』
珍しく俺にしては優しかったと思う、とドヤ顔してるAを見てため息をついた。
もう朝だ、といつのまにか昨日のことがなかったかのように綺麗なベッドに沈む。
「もう同じことされたからいい。」
『……そっかあ、』
何が優しかっただ。優しすぎてもはや焦らしてるようにしか感じなかった。
後半から理性が記憶なくなるわ、ベッド綺麗になってるわ、当の本人はニヤニヤしてるわ…なんなんだよ!←
「俺風呂入ってくる。」
『1人で入れるの?』
「………手伝って。」
そうだ、腰が痛いんだ。
俺をシーツで包んでよいしょと抱き上げるA。
そのまま部屋から出ようとするから慌てた止める。
「誰かいたらどうすんの!」
『だって朝の四時だよ?』
「だけど」
『今日NCT特に予定ないし、寝てると思うけど、違う?』
「……ち、がわない、デス」
『よし行こう。』
まだ薄暗い廊下を静かに歩くAに揺られる俺。
「浮気じゃん。」
『浮気じゃないよ。少なくとも、俺は浮気だと思わない。』
「…なにそれ」
鼻で笑うとAは笑った。
『ユウタヒョンが寝てたらテヨンと寝てた。』
「…………そう。」
Aの肩あたりに頭を預けて目を閉じるとそっと頭を撫でられた。
『お風呂はいったら寝ようね。』
「……当たり前。」
『ユタヒョン眠そうな顔してる。』
笑い声にむっと顔を上げてAを見ると無邪気に笑ってた。
首元に顔を埋めると噛み跡がついてるのに気がついた。
「誰のこれ。」
『ああ、それ多分テヨン。ユタヒョンの部屋来る前にテヨンに噛まれた。』
「………多分、テヨンがお前のこと好きって本当だよ。」
『知ってる。』
苦笑いしたA。
洗面所のドアを開けて支えられながらなんとかたつ。
『やっぱり腰痛い?今日オフでよかったね。』
「…初心者からしたら、激しいよ。」
『気持ち良くなかった?』
その顔はずるい。そんな、子犬みたいな顔。
そういうわけじゃない、と視線をそらすと、ユウタヒョンかわいい、と笑った顔が目に入ってすかさず頬を手のひらで押し返した。むかつく。年上をからかうな!
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華 - 名無しさん» 正直言って、小説等となると誰かが悪く言われたり、悪くなってしまう事はあると思います。急に横から入ってきてすみませんでした。あくまで個人の意見です。 (2019年9月19日 23時) (レス) id: 1128e57cc5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - NCTが好きで見ていたのですが、少しTWICEのモモをディスってる部分がありませんか?TWICEも好きなので少し見ていて気分が悪くなりました。 (2018年6月12日 15時) (レス) id: f59bc7c500 (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - 浮気症攻め最高です!みきさん大好きです! (2018年2月4日 23時) (レス) id: d7909b0b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みき。 x他1人 | 作成日時:2018年1月19日 23時