鏡の中から帰還 ページ39
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A君が居なくなったと思ったら今度はオペラさんまでいなくなって、僕とおじいちゃんはあちこちを探し回った。だけど三日経っても見つからなくて、家に帰った僕はオペラさんが気にしていたA君の部屋に来た。おじいちゃんは僕の隣で「オペラァァ、A君に加えてキミまでどこに行っちゃったのー！」って泣いている
「おじいちゃん、大丈夫だよ。オペラさんは強いもの！」
「うぅっ……そうだね…イルマ君の言う通りオペラは強いものね…でもA君は強くないんだよぉお！2人に何かあったらどうしようイルマくぅううん！…はっ……イルマ君まで居なくならないでね！！！」
大粒の涙を零しながら勢い良く抱きついてくるおじいちゃんを何とか受け止めて大丈夫だよって返事を返し僕は部屋を見渡した。A君の部屋にある一つの鏡……あの日、あの子はこの鏡から出てきた黒い馬車に攫われたんだ。もしかしたらオペラさんも同じ様に攫われちゃったのかもしれない！！どうしよう！もしそうなら鏡の中ってどうやったら入れるんだっけ！
「おじいちゃん！鏡の中に入れる魔術ってあるの！？」
「急にどうしたのイルマ君っ！そんなのないよ！？…探せばあるかもしれないけど！」
うわーと泣くおじいちゃんと一緒にあわわとなっていた時、部屋の壁に掛けてある鏡が突然ガタガタと音を立てて揺れだした。何事かと驚く僕をおじいちゃんが咄嗟に抱き締めて鏡から距離をとる。さっきまで泣いてたのにすごいなあなんて考えながら鏡をジッと見ていれば、鏡の中からヌっと手が現れた
「「イヤァァアアァ！！」」
さながらホラー映画の様な光景におじいちゃんと抱き合いながら悲鳴をあげる僕らの前に現れたのはオペラさん。その手にはA君が抱えられていて、本当に何事かと目を疑ってしまう
「オペラ！？」
「あっ、ただいま戻りました。理事長、イルマ様」
驚き叫ぶおじいちゃんを見てオペラさんは相変わらず涼しい顔のまま鏡の中から出てきて、かと思えばその後ろからまた2人の悪魔が現れた
「うぉぁあ！追って来てる追って来てる！早くはやく！早く出て下さいダリ先生！」
「痛い痛い痛い！待って引っかかった！服が引っかかった！」
「どこも引っかかってないですって！最近太ったんじゃないですか！」
「後で覚えてなよキミ！」
ギャーギャー言い合いながら出てきたのは、カルエゴ先生と同じ服を着た悪魔学校の先生達
(…あれ…？)
袖を捲くった彼等の腕に
見覚えのある痣があったのはきっと気の所為じゃないだろう
続く
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(^^) - てぇてぇ (3月30日 4時) (
レス) @page36 id: 4e37b35646 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 夜宵依さん» コメントありがとうございます！教師陣がかっこいいと言って頂けて嬉しいです…！是非ぜひ、ツイステの方も面白いので見てみてください！ (9月3日 23時) (レス) id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ヴァターシさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張ります (9月3日 23時) (レス) @page30 id: f0222be816 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵依 - 教師陣かっこよすぎます……！！ツイステは見たこと無かったのですがこの作品をきっかけに見てみようかな、と思いました(*^^*) (8月24日 22時) (レス) @page30 id: 8ca662a052 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァターシ - イフリート先生やダリ先生、オペラ先生がかっこよかったです。これからの更新頑張ってくださいね (8月7日 19時) (レス) @page30 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2023年4月20日 22時
