朝方 ページ20
パッと目が覚める。何か、夢を見ていたような気もするが、よく覚えていない。ただ、「奇妙な夢を見た」という記憶だけが残っている。肝心の中身はどう頑張っても思い出せない。
どうやら、無かったことにはできないらしい。淡い期待も無駄だったというわけか。私は小さく溜め息をついた。昨日から、溜め息ばっかりだ。
時計を見ると、短針は六を指していた。欠伸をしながらゆっくりカーテンを開ける。窓からは庭らしきものが見えた。こんな朝から、散歩をしている人までいるとは。昨日、部屋に入ったときは既に暗くなっていたから庭があることに気付かなかった。あとで行ってみるか。
とりあえず、談話室に行ってみようか。本来ならここで「天衣無縫」を読んでいたいところだが、あまり長い時間部屋に閉じ籠っていたら、あの司書さんが心配しかねない。
髪を適当に結い、廊下に出る。一応、鍵も掛けておく。別に勝手に入られても困ることもないが。貴重品は置いていないつもりだ。
まだ完全に目が覚めていない気がした。未だに、夢の中にいるような。はっきりしていない意識の中、ふらふらと談話室に入る。
談話室にいたのは二人。そのうち一人は宮沢先生で、桃色の髪の人と、何か話しているようだ。私に気付いた宮沢先生。
「おはよう、風月さん！ 元気？」
昨日、談話室でおやすみなさいを言ったときと、変わらない優しい笑顔で宮沢先生は声を掛けた。私もおはようございますと挨拶を返しておいた。
桃色の髪の人は、これまた優しそうな目付きで私を見ていた。にっこりと微笑む。
「風月さんって⋯⋯君、もしかして風月くんかな？」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラエル(プロフ) - 白樺派先生方をお願いします (2023年4月14日 15時) (
レス) @page34 id: 2dd5f200d4 (このIDを非表示/違反報告)
奏星(プロフ) - はい！是非お願いします！ (2017年11月12日 18時) (レス) id: e5211bd18f (このIDを非表示/違反報告)
有栖川白兎 - 奏星さん» 石川先生は次の話で登場させるつもりですが、北原先生も登場させたほうがよろしいですかね？彼も一応、明星には関係あるので…… (2017年11月12日 17時) (レス) id: 5116200095 (このIDを非表示/違反報告)
奏星(プロフ) - はい！ありがとうございます！ (2017年11月12日 14時) (レス) id: e5211bd18f (このIDを非表示/違反報告)
有栖川白兎 - 奏星さん» 閲覧、コメントありがとうございます。明星の先生方とはいつか絡ませたいと思っていたのでちょうどよかったです。近いうちに書きますね (2017年11月12日 14時) (レス) id: 5116200095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有栖川白兎 | 作成日時：2017年11月3日 14時
