検索窓
今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:199,355 hit

白子―…名前だけ。((牛尾菜様リク) ページ45

「えっ・・・白子って名前、天火さんがつけたんですか!?」



あ、さり気なく呼び捨てにできちゃった・・・。


しかし白子さんは何にも気にすることなく、私の隣に座る。



「まぁね」


「・・・なんか私が入れない絆があって悔しいです。私だって白子さんの事もっと・・・」



・・・何を言っているんだ私は!


と、言った後に一人で恥ずかしくなる。



「そんな事ないよ。Aと俺の絆だって深いだろう?」



優しく、私の耳に髪をかけると



「でも、嫉妬してくれたんなら嬉しいな」


「・・・っ」


「違う?・・・俺が天火とずっと仲良く話してたりするから、ヤキモチ焼いたんじゃないか?」


「そ、・・・そう、です・・・」



思わず俯いて、何を話そうか迷う。


その間も、ずっとこちらを見ている白子さん。


・・・き、緊張する



「・・・じゃあ、本名なんですか?」



話をそらすようにして、白子さんの方を向いて聞く。


すると、優しくふわっと微笑み


人差し指を口につけ



「ないしょ」



そう言った。


風が優しく頬を撫でていくと、白子さんの髪の毛はふんわりと風になびいた


目が合うと、そこから離れない



「口、開いてる」



見とれてしまって、半開きになっていた口。


・・・そこに、・・・私の唇に白子さんの唇が当たった。



「・・・!!」


「そんなに油断してると、駄目だよ」


「・・え、えと」


「俺だって男なんだから」



優しく、でも先程とは違う悪戯さが入っていた笑み



「・・・あと、名前だけでAは俺のこと嫌いになるの?好きになるの?」


「え・・・っそ、そんな事無いです」


「じゃあ、金城白子。でいいよね」



ころころ変わる笑み。


今度は少し色気が・・・。



「は、はい」


「ふふ」



ドキドキしちゃう


そんな風に笑みを見せられたら。


少し下を向きながら、沈黙を感じる


・・・と



「実はもう一つ名前の案があったらしくって」


「案・・・?」


「木造黒子」


「もく・・・っ!?え、ちょ・・・」



甘い空気はどこへやら。


でも、どんな雰囲気でも


白子さんの隣はドキドキが止まりません。




「・・・金城白子でよかったです」


「俺も同意見だよ」

白子―…練習((柏原様リク)→←天火―…あんな人でも緊張くらいは。((かなたん様リク)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
250人がお気に入り
設定タグ:曇天に笑う , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。