[短編集]＿一日一笑顔＿[曇天に笑う]

白子・安倍―…良しも悪いも破壊的。((來斗様リク) ページ43

「御二方、ここでケンカはやめてもらえますか」



私の家。


そこの縁側で二人は立って睨みあっている


お茶を持ってきたらもうこの雰囲気だ


・・・二人というのは


曇神社居候の白子さんと豺隊長の蒼世さん。



「お茶入れたのでどうぞ」



なんであった瞬間こうなのだろう。


そう思いつつ、膝をついてお茶を置く。



「・・・聞いてますか?」


「勿論、ちゃんと聞いてるよ」



白子さんが、蒼世さんに対する顔とは違う顔


優しい笑顔で答えてくれた


・・・しかし、二人の空気は最悪。



「金城白子、悪いがAに大事な用があるので帰ってもらえないか」


「俺も、大事な用があるんだよ」


「お茶冷めちゃいますよ」



もう、何でそんなに仲が悪いんだか。



「今からAに訓練をしなければならん」


「え」


「Aは女の子なんだから、そんな野蛮なことさせないでほしいな」


「身を守るためだ」



おいおいおい


そんな話聞いてないです、てか嫌ですこわい。


後、ケンカの原因は私ですか?



「Aには俺がいるから、何にも心配はないと思うけど」


「貴様が一番の心配の原因だ」


「・・・というか、俺はAに料理を教えてもらうんだよ。時間を潰さないでほしい」


「えっ」



白子さんに料理教えるって約束した覚えない・・・


いや、蒼世さんのもだけど。


・・・てか、白子さんの料理をまた試食みたいのをしなければいけないのか・・!?


蒼世の特訓もいやだけど、白子さんの料理もいやだ


失礼だけど。



「あの・・・御二方、私どちらとも約束をしていないんですが」


「私が急に来たら迷惑か?」


「いきなりごめんな、でもどうしてもって思って」


「これからは事前に言ってくださいね」



・・・言ってくださったら、こんな風に喧嘩にもなりませんしね。



「で、今日はどうするんだ」


「・・・はい?」



二人共、いきなりこちらを向いた。


私は思わず聞き返す。



「予定が無ければだけど、一緒に料理してくれないか?」


「私と過ごすよな?」



遠慮がちに、でもどこか自信のある顔で言ってくる白子さん


上から目線で、でもどこか優しそうな声で言う蒼世さん


少し破壊力がある


・・・カッコいいなぁ。


・・・二人の期待を裏切るのはどうかと思うけど



「今日は遠慮します」


｢｢・・・｣｣



やることがなぁ


なんてね。

天火―…あんな人でも緊張くらいは。((かなたん様リク)→←白子―…彼氏の願望((ハル様リク)

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