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安倍―…ばーすでー。((牛尾菜様リク) ページ32

「そーせー」


「どうした」



椅子に座っている蒼世を後ろから抱きしめながら声をかける



「あんさー、今日自分で何の日か分かってる?」


「ああ」


「・・・何か期待しないの」


「ただの誕生日だろう」


「む・・・」



ただのってさぁ、と私の中で黒い何かが出来る。


でもそれはただの自分勝手なもので


自分の誕生日もそう思われてたらやだなぁという感じ。



「この年になって、騒ぐ必要はないと思うが」


「私が子供だってか!」


「・・・お前はそれ位が可愛いと思うがな」


「・・・蒼世ってそういう所あるよね・・・」



かあっと一人で顔を赤くする。

書類をトントンと、整理して立ち上がる蒼世の背中を追うようにして部屋を出る。



「誕生日は特別だと思うけどなぁ」


「・・・ほう」


「それに私彼女だし、何かしてあげたいんだよ」


「お前にそう言われると、いらんとは言えんな」



少し照れくさそうに、そう言った蒼世。


・・・す、少しきゅんとしちゃった・・・。


可愛い



「・・・あと、今日は特別な日なのだろう」


「・・・う、うん・・・」



ふい、とそっぽを向く蒼世に疑問を抱きながら返事を返す


と、強引に手を引っ張られ



「そ、そうせっ・・・!?」



廊下の曲がり角まで連れてかれる。


そして



「ジッとしていろ」



瞬間、バサバサッと音を立てて書類が落ちた


その時、蒼世の片手は私の腰に・・・もう片方は私の頬に触れていた



「ん・・・っ」



そして、唇。


―――、き、キス・・・!?


気付いた時にはもう唇は離れていた


だけれど、私の顔は真っ赤である



「俺に何かしてあげたいと言っただろう。その言葉忘れるなよ」



くしゃ、と私の頭を撫でると


何事もなったかのように書類を拾い始めた



「何を突っ立っている。足りんか?」


「!?」


「安心しろ、また後でしてやる」




ふわっと笑う蒼世に、見とれる私であったが


実際、気絶しそうなくらいドキドキが止まらなかった




「こうなら、誕生日も悪くないな」


「そ、そうせーのばか・・・」


「そうだな」

白子―…エガオ(微裏)((秋鬼様リク)→←白子―…風魔のおうじさま。((くみにゃん様リク)



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crrrr - 何度も読ませて頂いておりましたが、数年経ってまた読みたくなりまた読ませて頂いています。大好きです! (2022年7月10日 2時) (レス) @page1 id: 960a6975c5 (このIDを非表示/違反報告)
RINN - 次は激ピンクの作品が読みたいです! (2018年10月7日 7時) (レス) id: b532f9f747 (このIDを非表示/違反報告)
にょんすけ - いえいえ〜、全然大丈夫ですよ!むしろよかったです^_^ニヤニヤしながら読んでましたwwリクエスト答えてくれてありがとうございました! (2014年11月9日 23時) (レス) id: 91ca37a4af (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» 作成させていただきましたが、なんか甘やかしているって感じが出てないかもしれません…!すいません (2014年11月9日 21時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - にょんすけさん» いえいえ、こちらこそすいません。了解です!書かせていただきます! (2014年11月9日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年7月31日 10時

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