26 AM 10 :05 夢主side ページ26
京都の進学校、洛山高校。
一見、必要最低限の行事しかなく、
他は全て授業にあてられるのかと
思われているけど、そうではない。
「着いたぞー!降りろー!」
先生の号令によって
みんなワイワイとバスから降りていく。
「…何だ?門奈、降りないのか?」
『…降ります。』
先生に促されるまで、
私は最後までバスから降りなかった。
バスから降りたとき、視界に入った赤髪。
だけど、やっぱりその人と視線は交わらない。
朝から憂鬱だった。
何故かって?それは―――
「それじゃ、館内自由食。集合は2時な。みんな解散!」
先生がそう言うと
「俺、めっちゃ楽しみにしてたんだよね!!」
「早く回ろ!」
と、どんどんクラスメートが捌けていく。
――そう。今日は遠足。
クラス単位で行き場所が決めれるため
私たちは水族館に来ている。
《一緒にまわろ!》
そう誰かに言えたらいいのに。
私には、クラスにそう言える友達が
赤司くんを除いて1人もいなかった。
いや、正確にはいる。
だけど、その子はバスケ部員であるため
話しかけることができない。
それに、クラスの女子は
あきらかに私を嫌っていた。
それはもちろん、バスケ部マネだから。
私は赤司くんの指名で
バスケ部のマネージャーになれた。
いつもなら、マネージャー審査というものが
行われるらしいのだけど
今年だけなかったのだ。
そして、それはマネージャーになりたかった
女の子達の反感をことごとく買って。
赤司くんのお気に入り。
赤司くんに色目を使ってマネになった子。
気がついたらそんなレッテルが貼られていた。
勿論、色目なんて使ってないし
赤司くんもそんな風に思ってない筈なのに。
マネージャーになった次の日には
昨日まで仲良くしていた子が急に
私を無視するようになった。
私が喋りかけても
「あー!○○ちゃん!」
と咄嗟に他の子のところへ行くようになった。
でも、気にしてなかった。
だって、赤司くんが話しかけてくれてたから。
マネージャーとして、バスケ部と関わることが
できたから。
でも今は―――
赤司くんの方を見ると
案の定、沢山の女子に囲まれていて。
…そうだよね。みんな。
赤司くんとまわりたいよね…。
そう考えた瞬間、疎外感が私を襲った。
26 AM 10:12→←27 PM 1:21 no side
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アル(プロフ) - マナさん» マナさん温かいコメント本当にありがとうございます。お返事遅くなってしまって申し訳ないです…とても褒めてくださり、本当に本当に嬉しいく思っています!ありがとうございます!また続編の方も更新しましたので見ていただけると幸いです。。。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: be6ab72684 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - はじめましてマナと申します。設定が面白くて一気読みしてしまったので、普段はコメントしない派なのですがお邪魔してしまいました。本当に発想力をわけていただきたいくらいです(笑)続編も読ませていただきますね。他作品も更新頑張ってください。応援してます! (2018年11月1日 23時) (レス) id: 4d017985c7 (このIDを非表示/違反報告)
アル(プロフ) - ホノボーノさん» ホノボーノさんご指摘本当にありがとうございました!言われるまで全然気づきませんでした。ごめんなさい。即修正しましたので赤司くんの名前を呼んでいるところはないと思います。本当にありがとうございます。以後気を付けます…。 (2018年4月24日 12時) (レス) id: 4bb3709ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ホノボーノ - 赤司とよんでわいけないところで赤司と呼んでいましたよ。 (2018年4月23日 23時) (レス) id: d691122adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アル | 作成日時:2018年3月23日 14時