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い _ VII ページ8

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Aは敵が近くにいるのも気にせず、扉を開けた瞬間 梶井のもとへ走った。


銃声も弾丸も何も気にせずに。

先ほどより、部屋が大きくなっていることにAは気付いていた。



「梶井さん!」


「来るなッ!」

Aがあと5mで梶井に届く近さに来た時、梶井は静止をかけた。


「梶井さん、、その傷……!!」



梶井の胃能力は『檸檬型爆弾でダメージを受けない異能』だ。

だが、Aが見るからに梶井の傷は銃弾の傷ではない、()()だ。



「此処は『入った人の異能が使えなくなる異空間』だ」

ごほっ、と梶井の口から血が吹き出す。


「梶井さんっ!!」



梶井の周りには血、血、血。

銃声はいつの間にか聞こえなくなっていた。


梶井の爆弾で殺したか、Aが無意識で撃っていたか。

Aは最終手段を使おうとしたが()()()()では使うことができなかった。



「部屋が戻ってない……?」



梶井の止血をし、Aはあることに気付いた。

銃声も何もしない部屋だが、まだ異能空間の異能は解けていない。


現にAの能力が使えない。



 パシュッ



Aの頬を銃弾が掠める。



「あ〜あ、ギリギリあたらなかったか」

見るからに悪党のオーラを放つ青年がそこには立っていた。



「よほど下手くそなんですね」



Aは扉近くに梶井と拳銃一丁を置き、もう一つの拳銃を持った。

「いい物がもらえましたよ」



Aが撃ったがその弾は青年には当たらなかった。

「なっ!」


「特別にお姉さんには教えてあげる僕の異能はね『空間を操ることができる異能』だよ」

異能が使えるのか、何処に扉が繋がるのか、大きさはどうか、空間はどこからどこまでかとかね、と青年はウィンクする。



Aはニヒルな笑みを浮かべる。

「では、私の異能を特別に教えてあげましょう」

「それは_______________」



* * *



目が覚めた。



「起きたか、梶井」



医療室の寝台(ベッド)に寝ていた。



「あれ、中原幹部。どうして此処に?」



何か忘れているようだったけど思い出せない。



「手前ェが横浜のコンビナートで倒れてたって黒服が運んで来たんだよ」

どうせ、組織壊滅させた後に爆弾で実験でもしてたんだろ?、と中原幹部は少し睨みながら云う。


「え、ああ、たぶん…、そうです」



それしか云えなかった。




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。 _ IX→←な _ VII



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チョコレートソース(プロフ) - 梶井さん大好きなのでありがとうございます!(´▽`)続き待ってます! (2021年7月18日 7時) (レス) id: a8c1fc5263 (このIDを非表示/違反報告)
匿名檸檬 - 好きですありがとうです。(語彙力なくてすみません…) (2021年7月15日 1時) (レス) id: 1cfe5e17d7 (このIDを非表示/違反報告)
流琉 - 梶井さんのは少ないのでありがたいです! (2021年7月10日 0時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遠藤氏 | 作成日時:2021年3月14日 21時

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