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な _ VII ページ7

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「多分この先ですよね」


「たぶんじゃないね、()()だよ」




二人して頑丈な扉の横に立ち、中の音を聞いている。


扉を開けて梶井の檸檬型爆弾を投げつけてもいいが、その後にどうするかが問題だ。

能力者のいる組織と小耳に挟んでいるので、もしその異能が『相手の攻撃を跳ね返す異能』などだったりするとこちら側に勝ち目はない。



「 行 き ま す か ? 」

口パクで梶井に訊く。


「 僕 、 爆 弾 し か 使 わ な い か ら ね 」

口パクでAに答える。



Aは一丁拳銃をホルスターにしまい、左手をドアノブにかけた。

鉄製でじんわりと生暖かい。



 ガチャッ



開けた瞬間______。



「ッ二時の方向!」

梶井は直ぐにキラリと光る拳銃の先を捕らえた。



 バシュッ



サイレンサー付きの拳銃の音が部屋の隅から聞こえてくる。



「くっ」



弾丸は瞬時に避けたAの右腕を貫通した。

もし梶井の言葉がなければAの心臓を貫いていただろう。


扉を開けた先の部屋は外観からは想像できないほど広い。

まるでこの空間が()()()()()()()摺鉢街にあるようだった。


そうAが思ったのも束の間、直ぐに銃撃戦が始まった。


そこら辺にあった机で身を隠しながら梶井が爆弾を投げていく。


Aは梶井の援護をしながら考え事をしていた。


____考え事しながら、仕事すんじゃねえ。

そう中原に云われたことを思い出したが、今はそんなことどうでもいい。


何かが可笑しいのだ。



「うはははははは!実験の始まりだァア!!」



隣で片っ端から銃弾がくる方へ爆弾を投げる梶井だが様子が変だ。

だが、その()が何が変なのかAにはまだ分からなかった。


そう考えているうちに爆弾の被害が広がる。



「梶井さんッ!私は奥に行きます!」

任せましたよ!、とAは相手の死角を使い、部屋の奥にある扉___二人が入った扉と似ている頑丈な扉___を開けた。



開けた先にあるのは____、横浜の街が見える海。



「、……え、?」



Aが今までいた場所は摺鉢街だった。

だが、今いるのは振り返っても前を向いても、どこからどう見ても横浜の海にあるコンビナートだ。



「…あ」



今、全ての糸が繋がった。


Aは振り返り出てきた扉を開けた。



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い _ VII→←け _ VI



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チョコレートソース(プロフ) - 梶井さん大好きなのでありがとうございます!(´▽`)続き待ってます! (2021年7月18日 7時) (レス) id: a8c1fc5263 (このIDを非表示/違反報告)
匿名檸檬 - 好きですありがとうです。(語彙力なくてすみません…) (2021年7月15日 1時) (レス) id: 1cfe5e17d7 (このIDを非表示/違反報告)
流琉 - 梶井さんのは少ないのでありがたいです! (2021年7月10日 0時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遠藤氏 | 作成日時:2021年3月14日 21時

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