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け _ VI ページ6

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ある仕事___小さい組織の壊滅だ。

梶井も一緒に仕事をすることになったのは、組織の中に能力者がいると情報をもらったからである。



「梶井さん、着きました」



横浜にある摺鉢街の建物を改造し転々とするその組織はあまり表舞台には立たなかった。

色々な情報を横流しにし利益を得ている、見た目は貧民が集まって暮らしているようにしか見えない。


摺鉢街の事なら勿論、裏社会の死に関わる事も知っている。

まさに、摺鉢街の不発弾だ。



「此処?どう見てもボロ屋だけど」


「それが相手の魂胆ですよ」

そう言いAはショルダーホルスターから拳銃二丁を取り出す。



まるで、()()()だ。


梶井はどこからか出したか檸檬型爆弾を出した。

彼の異能力は『檸檬型爆弾でダメージを受けない能力』である。


それはAも重々承知だ。


二人は目配せをして、ドア___と言ってもビニールシートがかけられているだけだが___から突撃した。


ゆっくり行って殺すよりも、すぐに殺して終わりにした方が早い。

合理的な考えのあの人が助言したことだ。



「っな」

Aは無意識に声が出る。


「誰も居ないなんてある?」



撃つ標的(ターゲット)も、投げて爆発させる者も居なかった。


この事態に、()()()Aも目が飛び出た。



「梶井さん、奥、探して見ましょう」

Aは拳銃を構えながら奥に進んでいく。



今までの言動や行動からは想像もつかない雰囲気が彼女の周りを漂っている。



「よく君 家の構造が分かるね」

梶井は前を歩くAにそう云う。



摺鉢街の建物は建物として立っていない。


ただのダンボールやトタン板が重なってできている雨風が凌げる屋根みたいなところだ。

だから、家の構造もぐちゃぐちゃしている。


高低差のある摺鉢街ならなおさら、隣の建物との区別など分からない。

ましてや、裏社会で働く組織だ。裏ルートが存在しても可笑しくない。



「待ってください、物音がします」

Aは静止をかける。



目の前には不自然に真新しい頑丈な扉があった。




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な _ VII→←い _ V



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チョコレートソース(プロフ) - 梶井さん大好きなのでありがとうございます!(´▽`)続き待ってます! (2021年7月18日 7時) (レス) id: a8c1fc5263 (このIDを非表示/違反報告)
匿名檸檬 - 好きですありがとうです。(語彙力なくてすみません…) (2021年7月15日 1時) (レス) id: 1cfe5e17d7 (このIDを非表示/違反報告)
流琉 - 梶井さんのは少ないのでありがたいです! (2021年7月10日 0時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遠藤氏 | 作成日時:2021年3月14日 21時

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