は _ IV ページ4
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何も反応しないA痺れを切らしたのか芥川は拘束を強くする。
「狂犬。そのまま
Aは直ぐに拘束が強くなったのに気付き云う。
「貴様、首領のお話を聞いていたか」
芥川は死んだ眼でAを睨みながら云う。
「全くだ。そもそも興味がない。いいから、早く私を殺れ」
Aは表情すらも変えない。
「…」
森はそんな二人を見て何かを考えていた。
「柊君。殺してあげるからマフィアに協力しないかい?」
森にとってAはとても使いやすい駒だ。
人を殺す手間が省け、裏切られたとしても『殺す条件』を使って殺せる。
こんなに好い駒は存在しない。
「本当か?殺してくれるなら協力しよう」
勿論、森はAを殺す事はしない。
遣える駒はいつまでも、だ。
「交渉成立だ。
そう云い、見張りにAだけを首領室から出させた。
今は森と芥川の二人だけだ。
「芥川君、柊君の事を宜しく頼むよ。裏切り者の始末は彼女にやらせると良い」
「御意」
首領の命令は絶対だ。それが規則。
「それと、芥川君」
首領室の気温が数度下がる、不穏な空気が部屋を包んだ。
「柊君の
「本当の異能…、ですか」
「できるかい?」
「…御意」
そう云い、芥川は首領室を出ていった。
冷え切った部屋に温度が戻ってくる。
「…良かったの?
「ああ、エリスちゃん。…良いのさ、協力で」
隣の部屋から森の異能生命体のエリスが出てきた。
「彼女は嘘を付いている」
横浜全体が見える硝子張り。
そこに立つ男が口角を上げた。
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田中りん(プロフ) - おかえりなさいです!!このシリーズ面白くて大好きです!帰って来てくれて好きです!うれしいです! (2021年3月13日 12時) (レス) id: 59051e49c3 (このIDを非表示/違反報告)
星(プロフ) - このシリーズいつも見てます。とっても面白いです更新頑張ってください (2020年5月21日 16時) (レス) id: 569fd15754 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遠藤氏 | 作成日時:2020年5月18日 13時