【ハイキュー】やきもち排球男子

夜久＊甘えたい ページ2

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・夜久衛輔のやきもち
・リクエストはどりー様より

……………



「お前さあ、最近リエーフ甘やかし過ぎ」



久し振りの部活オフ

やっくんをお部屋に招いて、ぬくぬくと過ごしていた最中のことだった



「やっくんのスパルタ指導がしんどいって、リエーフが泣きついてくるんだもん」

「はあ！？ まじかよ！」



声を荒げて、距離を詰めてくるやっくん

そのまま確かめるように私を覗き込んでくる

その呆れ半分、怒り半分な表情に、私は宥めるように小さく笑いかけて言う



「やっくんが厳しい分、代わりに私が甘やかしてあげてるの」



なーんてね、と、そう続けるつもりだった

声を出すはずの喉は、思わず息を飲み込んでいて

背中に当たる床の感触と、見上げる視界いっぱいのやっくんの顔に、私は呆然としていた



「＿＿＿そんなの許さねえ」



押し倒された直後、降ってきた一言

声がいつもの何倍も低い、ただそれだけで、胸の奥がきゅうっとなる



「もうリエーフのこと、あんまり甘やかすな」



そう言われても、とか

そこまで甘やかしてない、とか

言い返したいことはたくさんあったけど、私の声はまたもや発せられない

理由は、やっくんの甘い口付けだ



「ん、ちょ、やっくん…！」



とにかく甘いキスだった

優しさと温もりが感じられる一方、何度も落とされるソレはまるで、甘えているようで


「まだ足りない」

「もっと」


そんな言葉を合間に零して繰り返されるキス

やっくんにそう言われて、拒むことなんて出来るはずない、全部受け入れるしかなかった



「お前が甘やかして良いのは、俺だけだからな」



やっと、離された唇

ここぞとばかりに精いっぱいの抵抗



「やっくんオカンじゃん、どっちかって言うと甘やかすタイプでしょ！」



けれども、しかし



「俺はオカンじゃねえ、お前の彼氏だ」



そう真っ直ぐに言わると、さ

何かもう、何も言い返せなくなってしまうじゃないか

嬉しさと照れくささ、二つの入り交じった感情が、こみ上げてきて溢れ出す



「俺だって、」



そんな私の気も知らないで

追い討ちをかけるようにと言うべきか、それとも、とどめを刺すようにと言うべきか

ぽすっ、と首元に顔を埋めがてら、やっくんはレア度マックスな猫なで声で呟いた



「好きな奴には、甘えたくなるんだよ」



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