ー真の主将ー３

馬鹿な先輩 ページ37

ー影山sideー





西谷「和さーん！大地さんが呼んでまーす！！」






出入り口の辺りで西谷さんが新垣さんに向かって叫んだ。


少し開いた扉の向こう側には澤村さんが居るのだろうか、


少しだけ影が見える





，






新垣さんは西谷さんに手を上げると立ち上がった。







，



ｸﾞﾗｯ





影「新垣さんっ！」






，






立ち上がった拍子に少しグラついた新垣さんを反射的に支えた。




この人、前から細かったけどこんなに細かったか？






，





『あっぶねぇ...。
最近よくあるんだ。悪いな。お返しに後でちゃんとセッターの極意教えてやるよ』






たった一瞬の出来事だったから他の人にはバレてない





新垣さんは何にも無かったかのように歩いていってしまった







，







，




日「影山ー！！」

影「……」

日「影山ー！かーげーやーまー！」

影「……」

日「…王様」
ﾌﾞﾁｯ

影「誰が王様だﾎﾞｹﾞｪ！！」

日「何でこんなのに反応すんだよ！！」







，






勝手に叫んでる日向を置いて俺も練習に戻る。





，







“もうバレー辞めるんだ”







，




一人で勝手に決める馬鹿な先輩に負けないようにひたすら練習に打ち込んだ

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