ー真の主将ー３

過去 ページ15

※新垣くんの今まで発言にあった“あの時”のことです。読まなくても〇





ー新垣sideー







小学校に入ってすぐ、元バレー部だった母さんに勧められて近くのスポ少に入った。


そこは地域じゃなかなかの強豪で
練習は凄くキツかったけど、練習すればするだけ上手くなってくのが分かって、
バレーが好きになった。






『大ちゃん！一緒にバレーやろ！』

澤「和は楽しい？」

『うん！』

澤「ならやる」








いつでも隣にいた大地も巻き込んでずっと大地と一緒にいた。




身長がその時かなり小柄な俺と

平均的な身長の大地で、俺はリベロを。大地はWSをそれぞれやってた。









小4の時、


ある大会で先輩のWSが休むことになって、何故か分からないけど俺がWSをすることになった。







勿論身長が低い俺に、

しかも試合に出てる選手の中で1番最年少の俺にマークなんかつくわけがなく

初めてトスが上がったとき、簡単に点が入った。









フルスイングで腕を振ると思ってたより威力が出て、

相手も、

もちろん味方もみんな驚いてた。





それからは俺が飛べば相手のブロックもついて、


Ｓはそれを見て他のWＳに上げる形で、


はたまたその逆もあり、



結果その試合はストレート勝ちをした。









リベロじゃもったいない








と、WSだけじゃなく、
S、OP(オポジット)、MB。







ポジションというポジションをやらされた。







うちのチームにはOPなんて無かったけど、

監督やコーチに教えられるがままこなしたら褒められた。




他のポジションも正ポジションの人より上手いと、たくさん試合に出た。





蔑まれても仕方ないのに、年上の先輩たちは優しくて、俺の自主練にも付き合ってくれた。









最高学年になって、

大地は入団時Cチームだったけど、Bチームで活躍するようになった。








俺がキャプテンをやるという話も出たけど、

リベロをやる時もあったから、何とかまぬがれ、

一方大地はBチームのキャプテンを務めることになった。









それでも、練習量は違えど終わる時間は一緒なわけで、変わらず仲はよかった。








俺が自主練をしてる時も付き合ってくれたり、もしくはずっと待っててくれた。







(俺の身長が小さかったせいで、大地が来る度に“兄貴がきたぞー”とからかわれたけど)

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