悲しみと愛に溺れる【ハイキュー!!】短編集

灰羽リエーフ×男主 ページ6

走って、滑り込んで、跳んで、また走って、


自分の最善、上を目指しているはずなのに、


「どうしてお前はそんな動きしか出来ないのだ?!真面目にやってんのか?!」


なんで……なんで認められないのだろう









「Aさん!!」


『う、わ…リエーフ、』


後ろから急に現れたリエーフ


「うわってなんスか、うわって!!」


『ﾌﾌ………お前は何も考えてなさそーでいーな』


こいつはいつも空っぽな感じがする


「何言ってんスか！俺だっていっぱい考えていますよ!!」


『例えば？』


「例えば……


Aさんの事、とか……」


『…は？』


「俺、Aさん、憧れだから、いつも自主練して、声出して努力してるAさん見てるから……」


「監督に呼ばれて苦しそうにしてるAさんとか、何でだろって思ったり、その時必ず腕に爪たてる癖とか苦しそうだなって……」


そ、んなとこまで……


俺のこと、見てる奴なんて……!!



「努力してるのに……!!」


目尻が熱くなり、涙が溢れるのがわかった


そんな姿見せれるわけねーから


リエーフの頭を押さえて


『ありがとな……!!』


思いっきり撫でてやった



でもやっぱり、声が震えていたから


「Aさん……」


って、心配そうな顔するから



『元気でたわ、サンキューな


リエーフ』


そう言って練習に参加した


「(笑った…!!)」


これからも頑張ろって思った

及川徹×影山飛雄×飛び出し→←黒尾鉄郎×孤爪研磨×髪を抜く

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す