あなたは知ってる？都市伝説 (ページ34)

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くねくね　前編ページ34

皆様は「くねくね」をご存知でしょうか？
以前紹介した「八尺様」と並ぶ存在で、2000年から噂されている都市伝説です。

このような話です。

舞台は昔の秋田県。
家族と秋田の祖の家に帰省していた語り手は、兄と田んぼの周りを大はしゃぎで駆け回っていました。

真昼になった頃、気持ち悪いくらい生暖かい風が吹いてきました。
語り手が兄をみると、兄は田んぼにあるカカシの方をみていました。
どうしたのかと尋ねると、兄はその向こうだといい目を凝らしています。
語り手もその方向を見つめました。

遠くなのでよく分かりませんが、人程の大きさの白い物体が、くねくねと動いていました。
周りには田んぼがあるだけで近くに人がいるわけでもない。
語り手は奇妙に感じましたが、風で動くカカシだと解釈しました。

その時風がぴたりとやみますが、白い物体はくねくねと動いています。
気になった兄が双眼鏡を持ってきて、覗きました。

すると兄の顔が蒼白になり冷や汗を流し、ついには双眼鏡を落としてしまいます。
その変貌に驚き、何だったのかと語り手が尋ねると兄は、
「わカらナいホうガいイ…」
とゆっくり答えました。その声は、いつもの兄の声ではありませんでした。
兄はそのままヒタヒタと家に戻っていきました。

兄に恐怖を与えた白い物体を見ようと双眼鏡をとりますが、兄の言葉を聞いたせいか、見る勇気がありません。しかし気になます。
遠くから見たら、ただ白い物体がくねくねと動いているだけで、奇妙ですがそれ以上の恐怖感は起こりません。

語り手が双眼鏡を覗こうとした時祖父が走ってきて、あの白い物体を見てはいけない。見たのかと迫ってきました。
まだと答えたら祖父は、安心した様子でその場に泣き崩れました。

文字数の関係で、後編に行きたいと思います。