#景色 ページ11
セフンにおぶられて屋上に登った。
外の空気はひんやりしていて、どこか暗く重々しかった。
私を時々「よっ」とおぶり直しているのが申し訳なくて降りると言ったが、「今は安静にしていてください」と丁重に断られたので甘えることにした。
SE「…ここ、好きなんです。
この街を結構見渡せるから。」
柵の手前に来てやっと地に足を下ろせば、
この街の先まで見渡すことが出来た。
ポツポツと見える明かり。この街の暗さを表していた。
SE「これがこの街の現実です。
ここで生きていけそうですか？」
『んー、簡単じゃないことはわかるけど
でも生きてみたいかな。』
SE「…それなら、俺たちが全力で守ります。」
横を見ると、凛々しい横顔にドキっとした。
SE「早くAさんのご飯食べたいです。
今度こそAさんも一緒に食べましょう。」
『うん。もうすぐ夕食かな？支度手伝わなくちゃ。
また連れてきて。』
SE「わかりました」
『わっ、階段怖いよ！(笑)』
「大丈夫ですって(笑)」
帰りも自然と私をおぶってくれて屋上を後にした。
ーーー
下に降りると、誰も食卓にはいなかった。
SE「おかしいな。大体この時間にはみんな集まるんだけど。」
その時バタバタと廊下を走る音が聞こえた。
SE「あ、兄さん！何かあったの？」
XM「おー、セフン。夕飯の支度してて！昨日の男が目覚ましたんだよ！」
SE「あーそうなんですか？それで？」
XM「…それがさ。
記憶が無いんだってさ。レイは頭を強く打ったんだろうって。
素性調べるために今から出てくるから、夕飯先食べてて！」
SE「あーわかりました。」
XM「あ、もしかしてAちゃん？
後でゆっくり話そうね！じゃ、行ってきます！」
『は、はい…』
バタバタとみんな出かけたから
家はしんと静まり返った。
SE「じゃ、そういうことなんで、夕飯お願いします。」
『あはは…』
目まぐるしく過ぎるここでの生活。
ーーー
夕飯を先に食べ、みんなの帰りを待っていた。
そうだ、と思い立ってレイの部屋に向かった。
お粥を作って。
部屋では診察をしているレイと、目覚めた男がいた。
LY「あ、Aちゃんだ。そこで座って待ってて。
Aちゃん、この人知ってる？」
『ううん、知らない。』
LY「困ったね。君は誰だろうね。」
その時彼の内ポケットから何かが落ちた。
万年筆だった。
"CHEN"
と書かれたネーム入りの。
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でおらいと。(プロフ) - ぱらちゃんさん» ぱらちゃんさん、はじめまして♪コメントありがとうございます！この世界観、読んで下さる人付いて来れるかな〜、、とめちゃくちゃ心配だったもので笑 ぱらちゃんさんのコメで熱が伝わりました！笑 お陰でやる気がもっと出てきましたので、楽しみに待っていてください♪ (2018年2月2日 14時) (
レス) id: b33c4c399c (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - なんと言ったらいいのかわからないんですが、とにかく大好きな作品です！次回の更新とっっても楽しみです。長々と失礼しました！笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - はじめまして。本当に面白すぎます。今まで読んだことない設定で斬新でめちゃくちゃワクワクドキドキします。1ページ1ページ緊張します！でおらいとさんみたいな語彙力がないので興奮を上手く伝えることが出来ず、もどかしいです笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でおらいと。 | 作成日時：2018年1月11日 12時
