検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:46,055 hit

#チームの一員 ページ12

皆が帰って来た。
一同が介したのは初めてのことだった。


万年筆から名前はチェンだろうということはわかったが、他に情報は得られなかった。


ベク曰く、ベクの情報網を使っても
何も出てこないことは初めてらしい。
きっと、地上で身分の無い立場ではないかと推測される。




チェンはよく喋る男だった。
その明るさで、チームにはすぐに馴染んだ。
新入りとしてチェンと行動を共にすることも多かった。
テキパキと雑用もこなし、チームからも必要とされていた。…嫉妬するくらいに。








飼い犬の餌やりをしていた時のこと。

『ねー、チェン。私ってチームにいていいのかな。』

CH「へ?なんで?」

『いや、チェンは役に立ってるけどさ。
私は取り柄ないし。』

CH「ぶっ、そんな事考えてたの?」

『………私悩んでるのに!』



んー、と考えてチェンが言った。



CH「Aはー、俺たちの癒し。

…あったかいご飯作ってくれて、帰りを待っててくれて。いつもありがとう。」


『…ばーか』


CH「なんで感謝述べて文句言われんだよ!(笑)」


真面目にそんな事言われたから
顔が火照ってしょうがない。


そんな私に気づいたのか頭をぐしゃぐしゃ撫で回された。



CH「Aはもっとみんなの役に立ちたいんだよな?

俺はAを外に出したくないけど…こいつら連れて行けば護衛にもなるしいいんじゃない?」


そう言って犬を指差した。


CH「犬に引っ張ってもらって走る乗り物とかあったら便利だよなー。」




『あ…犬ゾリ…』




チェンの言葉にピンときた。
地上で犬ゾリを見たことがある。
体格のいいこの子達なら充分引っ張ってくれそうだ。


『それなら兄さんにソリを作って貰えないか聞いてみる!』


CH『それが出来ればすげー便利だろうな!』




ーー



シウ兄さんに相談したら、すぐに作ってくれた。
私には従順な犬達だから
上手く操作できるのは私だけだった。


でも記憶が無いのに犬ゾリの事は知ってたんだ…と。地上の事を少しずつ思い出しているのかもしれない。


犬ゾリは重宝した。
物資運びも楽になり、ディオがとても喜んでくれたことが嬉しかった。チェンとシウ兄さんに感謝だ。






___そうして五年の時が過ぎた。

#苦手→←#景色



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
163人がお気に入り
設定タグ:エクソ , ギョンス , exo
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

でおらいと。(プロフ) - ぱらちゃんさん» ぱらちゃんさん、はじめまして♪コメントありがとうございます!この世界観、読んで下さる人付いて来れるかな〜、、とめちゃくちゃ心配だったもので笑 ぱらちゃんさんのコメで熱が伝わりました!笑 お陰でやる気がもっと出てきましたので、楽しみに待っていてください♪ (2018年2月2日 14時) (レス) id: b33c4c399c (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - なんと言ったらいいのかわからないんですが、とにかく大好きな作品です!次回の更新とっっても楽しみです。長々と失礼しました!笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらちゃん(プロフ) - はじめまして。本当に面白すぎます。今まで読んだことない設定で斬新でめちゃくちゃワクワクドキドキします。1ページ1ページ緊張します!でおらいとさんみたいな語彙力がないので興奮を上手く伝えることが出来ず、もどかしいです笑 (2018年2月2日 3時) (レス) id: 6e60babd81 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:でおらいと。 | 作成日時:2018年1月11日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。