【おそ松さん】ある日目覚めたら猫になっていました【完結編2】

ED＊6……5 ページ15

チョロ松「あっ、おい！十四松‼︎」

一松「…あいつ足速過ぎだろ…」


十四松くんの背中越しに、
5人の走ってくる姿が目に映る。


十四松くんはアタシを抱き抱えたまま、
くるりと振り返る。


『ひゃっ…！』


お姫様抱っこって意外と怖いよ‼︎

落ちないように、
十四松くんの首元にしっかりと腕を絡めてしがみつく。


十四松「にいさーん‼︎トド松ー‼︎僕Aちゃん送って行くから、心配しないでねー‼︎」


十四松くんは片手で器用にアタシを抱えながら、
手をぶんぶんも振っている。



トド松「ああっ、十四松兄さんがー‼︎」

おそ松「おっ。Aのパンツ見えてる」



うそっ⁉︎

パンツ見えてるとか聞こえたんだけど⁉︎

みんな足を止めてアタシの方見てるし…。


慌ててワンピースの裾を押さえる。



十四松「あはっ、今の内に…」


十四松くんは腕の中のアタシの顔を見ると、
にかっと笑う。


『あはっ…』


アタシもその笑顔につられて、
思わず笑ってしまう。



十四松「ハッスルハッスル‼︎マッスルマッスルー‼︎」


十四松くんはアタシをお姫様抱っこしたまま、
駆け出した。


『十四松くんっ‼︎速いってばー‼︎』


アタシは振り落とされないように、
十四松くんに必死にしがみついた。

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