51話 メンタリストの腕前 ページ3
千空 side
ゲン｢花束くれない？スイカちゃん｣
スイカ｢？｣
しゃあないね、と
ため息を吐いてみせたメンタリストに
スイカは頭に疑問符を浮かべる
花束でどうにか出来るのかは分からないが
なにか案があるなら見せてもらおうじゃねェか
メンタリストの腕前を
戦争より花でしょ、と言い置いて
真っ直ぐ橋に直行したゲンを見やる
コハクはまだ信じきれていないのか
若干疑わしげな視線を送っていた
俺らの時代とは違う時間を生きてる奴だ
警戒心が強いのは仕方ないのかもしれない
そのままマグマの前に立ちはだかったゲンは
背中に隠し持っていた花を見せる
フワッ、とかなんとか自分で言いながら
カーボ｢あー？花なんか持ちやがって。ンだよこのキザな男はよォー？｣
取り巻きの1人＿後から聞いたところ"カーボ"と判明＿が口を開いた
マグマ｢空の怒りを呼んだのは貴様か？自分から殺されに来るとはいい度胸だ｣
空の怒り……雷のことか
コハクも噴火のことを山の怒りと呼んでいたし
にしても初めましてで殺す気満々とか怖すぎんだろ
コハクから聞いていた通り
横暴で話の通じる奴じゃねェのは明白だった
ゲン｢イヤだなぁ〜、逆だよ。
俺らはね、雷ちゃんを妖術で消しに来たんだ｣
マグマ｢なぁーに適当な寝言、｣
ゲン｢こんな風にね｣
マグマの声を遮り
少し下がったゲンの声を聞きながら
アイツのしようとしていたことが
ようやく理解できた
マグマ達は目の前で消えた花に
驚きを隠せないでいるようだ
マグマ｢マジで消えた！目の前で！｣
ただ実際は
手の平側にあった花を手の甲側に持ってきただけで
背後にいる俺らにはバッチリ見えている
コハク｢アレで見えていないのか、マグマ達からは…｣
驚いたような声が隣から聞こえる
まぁ無理もない
マジックなんかの類は
実際にやられてみねェと実感が湧かないもんだ
千空｢バックパームっつー技だな｣
にしても、ちゃんとマジシャンなんだな
インチキ臭かったが、やはりプロと言うべきか
ひとまずコレで動ける！
そう、意気込んでいた時、
カラン＿＿＿
千空｢……！｣
コロン＿＿＿
コハク｢この音は…！｣
カラン＿＿＿
クロム｢どうしてここに…｣
動けないでいる俺達を
何も言わずに通り抜けるソイツ
俯き気味のその表情は伺えない
俺は、雨に打たれる白い髪を持つ男の背中を
ただ、見るともなく見つめていた
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雨迷(プロフ) - この作品大好きです！これからも応援してます！ (2022年5月14日 12時) (
レス) id: 78a4c6a909 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 教えて頂きありがとうございます！そういう事だったんですね…早く読めるの楽しみにしています。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ@wrwrdファン(プロフ) - 桜花さん» おそらく、下書きをしてそれを非公開として保存しているのだと思いますよ♪ (2022年5月13日 20時) (レス) id: 602d714d2e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - [更新されました]ってなってて、物凄く読みたいのに見れないのってWi-Fiとかが悪いからなんですかね…。ホントいつもいつも「いつ更新されるかなー」ってとても楽しみにしているんですけど…なんか知っている事があったら教えて欲しいです。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 狂犬君が一体過去に何をしたのかめめめめちゃんこ気になる〜！！ (2022年5月2日 1時) (レス) @page9 id: 9db3f9f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮夜空 x他1人 | 作成日時：2022年4月22日 19時
