60話 嘘つきと嘘つき ページ12
千空 side
コハク｢ハッ、さっきから聞いていれば、どうやら君達は狂犬のことを随分気に入っているらしいな｣
千空｢俺は別に気に入ってる訳じゃねェよ。人手が増えりゃぁ正直誰だっていい。ただ、アイツは結構使えそうだと思っただけだ｣
ゲン｢ゴイスー真面目な顔してるけど言ってることジーマーでゲスいからね｣
ゲンが何か言っていたがとりあえず無視だ
合理的に考えりゃ誰だってそうなるだろ
コハク｢君達が何を思おうと私には微塵も関係ないが…狂犬にはあまり関わらない方がいいぞ。これは忠告だ｣
幾分か真剣な声音に俺とゲンは顔を見合せた
メンタリストはAの事情を
あまり詳しくは分かっていない
でも、マグマとの会話や
村の人達の反応から
何か察せる所はあるのだろう
思ったより複雑な関係性に
頭を抱えたくなるのが本音だ
現に隣を歩くコイツも
若干呆れたような顔をしている
ゲン｢それはそれは、ご忠告どーもね。でも、｣
とそこで一旦言葉を切り
チラとこちらを横目で見るメンタリスト
ゲン｢気になっちゃったもんは、とことん追求しないと気が収まらないもんなんだよね〜｣
結局はコイツも、好奇心には勝てなかったって訳だ
メンタリスト故に
心情の機微には人一倍敏感なのだろう
さっきコイツは、俺と同じだと言った
曲解せずに読み解けば
その意味は嘘つきということになる
ゲンに対して若干失礼だと思わないこともないが
コイツが嘘つきなのは自他共に認めている
そして、Aが嘘つきになるとすればそれは＿＿＿
思考の海に潜っていたら
一瞬、横目で捉えたのは
傾くメンタリストの体だった
ぬかるむ泥に足を取られたのだと認識した時には
既にどうしようもなくなっていた
コハクが手を伸ばすも一歩遅い
だが、それよりも早く伸ばされた腕があった
『ホンット、どいつもこいつも鈍臭ェ奴ばっかだな』
雨の音に紛れて聞こえてきたのは
つっけんどんとしたぶっきらぼうな声だった
＿＿＿＿＿＿
どうも、作者です。
最近(いつもだけど)更新出来なくてごめんなさい。
ただいまテスト期間中でして…己の成績に危機が訪れようとしているのです。
全然キャラの口調が掴めてなくてヤバいですね。狂犬くんがだんだん某ヒーローアニメの爆殺王に寄ってきてなくもないような…
あと、返信出来てないだけでコメントちゃんと読ませていただいてます！ありがとうございます！
これからもよろしくお願いします！
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雨迷(プロフ) - この作品大好きです！これからも応援してます！ (2022年5月14日 12時) (
レス) id: 78a4c6a909 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 教えて頂きありがとうございます！そういう事だったんですね…早く読めるの楽しみにしています。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ@wrwrdファン(プロフ) - 桜花さん» おそらく、下書きをしてそれを非公開として保存しているのだと思いますよ♪ (2022年5月13日 20時) (レス) id: 602d714d2e (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - [更新されました]ってなってて、物凄く読みたいのに見れないのってWi-Fiとかが悪いからなんですかね…。ホントいつもいつも「いつ更新されるかなー」ってとても楽しみにしているんですけど…なんか知っている事があったら教えて欲しいです。 (2022年5月13日 20時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 狂犬君が一体過去に何をしたのかめめめめちゃんこ気になる〜！！ (2022年5月2日 1時) (レス) @page9 id: 9db3f9f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮夜空 x他1人 | 作成日時：2022年4月22日 19時
