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16歳になって、辛く耐えてきた中学校を

卒業し、はれて高校生になった春。

母と父の暴力は収まる一方どころか、

日に日に強くなっていくばかりだった。

両腕の傷や背中の痣は少し薄れて、

ぎりぎり七分袖の服は着れるようになり、

おしゃれにも少しは目を向け、なんとか

化粧で薄く誤魔化す方法も独学した。

高校では、なるべく友達に合わせ、

体育は半袖にならなくてはないため、

体育全てを「心臓病」といい、休んだ。

でも、「心臓病」は嘘ではなかった。

小さい頃から少しみんなより心臓が、

弱いところがあったからだ。

私もいつか全速力で、走りたいな…。

高校生になって3ヶ月が過ぎた。

『それ』は急にきた。

先生「今日は転校生を紹介する。」

律「及川律(オイカワ リツ)でぇす!よろしく、
お願いしまぁーす!」

地獄に突き落とされたようだった。

目が合った瞬間、私の高校生活に、

亀裂が入ってしまった。

律「みんなぁー!あそこにいるぅー、
時雨ちゃんいるじゃなぁーい?私ぃ、
同じ中学で知ってる秘密があるんだぁ!
なんだかみんな知ってるぅー?」

やめて…

律「実はあのこの体ぁー…」

やめてッッッ!!!!!

律「傷とか痣だらけなんだよぉー!」

なぜこんなことしたのかって?

律ちゃんが好きな男の子が私のことを、

好きだったみたいで、、、

クラスのみんなは私から距離を置き、

元から蔑んだ目で私を見ていた、

一部の女子は、これを機に徹底的に、

数人を引き連れ、私をいじめ始めた。

もちろん、リーダーは律ちゃんだった。

ある日ボロボロになって、家に帰ると、

父と母にこう告げられた。

母「お前はこの家から出ていけ。」

私にとっては幸せなことだった。

それはもう、夢かと思うほどに。

父「お前がうちにいるだけで、周りの、
企業や、取引先が傾くだけだ。お前が、
出ていけばいい話だからな。」

顔は無表情でも内面は嬉しすぎて、

歓喜の声すらあげたいくらいだった。

母「ただ…お前を最後の切り札として、
とって置かなければならないことが、
欠点だ。だから考えた結果、お前には、
一人の私たちが信頼できる執事をつける。
お前はその執事を連れて一人で暮らせ。」

父「言っておくが、お前はあくまで、
『切り札』だ。妙な真似をしたら、
また、地下に閉じ込めてやるからな?
逃げようなんて、考えるなよ?」

それでもまだマシだ。

早く、、、一刻も早く、、、

この家を飛び出そう…。

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髑髏(プロフ) - 和音さん» 髑髏と書いて、「どくろ」と読みます! (2018年1月10日 21時) (レス) id: b9b1446492 (このIDを非表示/違反報告)
和音 - すみません!お名前なんと読むんですか!? (2018年1月10日 19時) (レス) id: 3e25417524 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - まふゆさん» 自分でも見てて和みます((( (2017年12月6日 22時) (レス) id: b9b1446492 (このIDを非表示/違反報告)
まふゆ(プロフ) - 時雨、可愛いなぁ… (2017年12月6日 19時) (レス) id: 6507c8db30 (このIDを非表示/違反報告)
髑髏(プロフ) - つきみだんごさん» ありがとうぉぉぉおおお!!!!!!!!!!!なんかもう無理矢理感半端なくてごめんね((( あらまぁ!そりゃ良かった! (2017年12月6日 17時) (レス) id: b9b1446492 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:髑髏 | 作成日時:2017年4月16日 22時

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