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ーー…





 時間はゆっくりと過ぎていく。それは待っていると尚更感じるものだ。私はそわそわと周囲を歩くばかり。

 今日は待ちに待った7月7日。次女に頼み込んで珍しい程綺麗に着付けてもらった。当然だ。年に一度しか会えない彦星様に会えるのだから。周りも応援してくれているのか、天の川も荒れてないと言う噂。

 今にもスキップしそうな勢いで私は何時も通りカルマのところに向かう。あと少しで時間だが、この格好、最初にカルマに見て欲しい。褒めてくれるかな、なんてね。


「カルマー! 見てみて!」


 元気よく名前を呼び、その場で数秒待てばカルマがのんびりとこちらにやってきた。私はその場で軽くターン。


「うわぁ……化けたね」

「失礼な。これが私の本当の姿ですー」

「まぁ中身がアレだから微妙だけどね。喋らない様に頑張りなよ」

「無理だよ。お話したいもん」

「だろうね。て言うか時間は良いの?」


 カルマに言われハッとする。それでもカルマには言って貰わなきゃいけない事がある。


「ねーねー。可愛い? 綺麗?」

「はいはい、綺麗綺麗。流石お姫様」

「棒読み要らなーい! でもありがと!」


 じゃあね! と慌ただしく踵を返す。するとガッチリと後ろから腕を掴まれた。何!? と振り向けばカルマの目が泳いでいる。


「……カルマ?」

「……A」

「何?」

「…………綺麗だよ」

「っ!? ぁ、ありがと……」


 予想に反したカルマの褒め言葉。何時もより真剣なその眼差しは私からすると照れくさくて……嬉しくて。もごもごとお礼を言って、私は彼の手を振り払った。


「ほら、今度こそ行ってきな。応援してるから」

「……うん」





 ……今から彦星様に会えるのに、カルマの「応援してるから」が嫌に響いた。

 何で、それがとてつもなく寂しい事なのか、私には皆目見当もつかなかった。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:ラブコメ
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(プロフ) - 浅野月愛さん» こちらでもコメントありがとうございます……! 凄い大胆な盗作宣言頂き光栄ですw勿論読者さん達を信じているので、そんな事はないと分かってます笑 これからも宜しくお願いします。 (2019年1月27日 23時) (レス) id: eeb8e01c6f (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛 - 七夕伝説が盗作したいくらい好き!あ、いや盗作したいけどしませんよ!? (2019年1月27日 21時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうゆうさん» ありがとうございます!そう言って貰えて光栄です!現在Par11まで公開しております。徐々に公開予定なのでお待ちして頂ければ幸いです。頑張らせて頂きます! (2017年11月18日 21時) (レス) id: 98185949ce (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アヤさん» 長いよ。え?なにそれ嫌だ…。あー、リンって可愛いね。スラリん(仮)だから略称にするね!やだ!スラリん(仮)でいいの!太郎は嫌! (2017年11月18日 21時) (レス) id: 98185949ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう(プロフ) - とても面白いです!パスワードがかかっている部分も読んでみたいです。頑張ってくださいね! (2017年11月18日 19時) (レス) id: 4e7930216c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:https://twitter.com/uranai_aoi/status/929368202894721025  
作成日時:2017年6月6日 18時

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