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お互い黙ったままだと埒があかないと思った私は小さく関係ないでしょ。と呟く。
「……話ってそれだけ? なら帰るけど」
だから手離してと言うと、大人しく解放される手首。
「……A」
「今度は何」
「俺に何か言いたい言あるわけ?」
「ないよ」
――あるよ。聞きたい事一杯あるよ。
「じゃあ何で目ぇ合わせないの?」
「気の所為じゃない?」
――合わせたくないんだもん。
「だったら――」
「もう良いよね。私帰る」
カルマの言葉は聞こえない振り。そこ退けて。とカルマを押し退け自分の机に近づき、カバンに手を伸ばす。
――ガッと嫌な音。それに続き私は態勢を崩した。
「えッ……」
突然の事で何も対応が出来なかった私は、重力に逆らわず床に倒れ込む。……何? 今の……足払い? あぁ、カルマがやったんだ。なんて呑気な事を考えてる暇はなく、――ドンッと鈍い音が。幸いにも頭は打たなかったが……この状況は私に最悪でしかない。
血の気が引く私に綺麗な赤髪が影を落とす。顔の横にはカルマの腕。背中は床。
…………放課後、誰も居ない教室で、カルマに押し倒された……。
「な……ッ」
流石に予想外だった私は、どうしたら良いのか分からなくなる。顔を逸らし、カルマの胸板を押す。それでもビクともしないカルマは、やっぱり男の子だと実感。なんて、そんな余裕無いんだけど。
私よりずっと大きな手で頬を撫でられ、そのまま顎を持たれる。そんな事をされたら目を合わせる他無かった。
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サヤ - 葵さん» ごめんなさい!昨日ずっと試してみたんだけど何か出来なかった。あ!でも遣り方は分かったからまた今度機会があったらやってみるね!御手間掛けさせて死まい本当にごめんなさい。後遣り方教えてくれてありがとう! (2017年5月1日 16時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - サヤさん» マジかありがとー!『占いツクール 画像申請』って検索して、そこに送信するだけだよー。んで、半日〜1日の間に許可がおりるから、それをコピペしてコメ欄にでも貼って貰えれば載せますよー。 (2017年4月30日 18時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - あの…ね、菜花ちゃん情報何だけどメルアド無くてもイラストのURL作れるって聞いて半信半疑であおちゃん宛って言うかあおちゃんの小説の夢主ちゃん描いたんだけど…えーと…殺り方が分からなくて……教えて下さい…。手間掛けさせてしまってごめんね! (2017年4月30日 14時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - はる★暗殺さん» わー!ありがとうございます!!シリアス苦手ですが、リクエスト貰ってチャレンジしてみて良かったです!!次はコメディを書こうかと思っています(( 少々お待ち頂けると幸いです。 (2017年4月9日 22時) (レス) id: 32c38c1366 (このIDを非表示/違反報告)
はる★暗殺(プロフ) - 既視感!すっごい感動しました!途中で涙がでました…やっぱり葵さんの作品はとても感動しますね!次の小説も楽しみにしています! (2017年4月9日 22時) (レス) id: 1f35a584e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2017年3月10日 20時