【赤羽 業】毒舌少女は元A組!!Side Story

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「……え、マジで女なの？」

「さぁ？ でも私の体が軽いとこ見るとそうなんじゃない？ カルマさ、体重いとか胸邪魔とか思わないの？」

「…………思ってる」

「だろうね」


　困惑するカルマに対して私は改めて自分の体を見直す。何時もみたいな肩凝りもなければ、綺麗に付いてる筋肉。これで髪が短くて身長伸びてれば最高だったのに。

　一方でカルマ。未だに状況が理解出来てないのは頭の良いコイツらしくない。ひたすら自分の体を触ったり、キョロキョロと周りを見渡すばかり。元々長身でスタイルが良い所為だろうか、髪は短く、若干面影はあるとは言え、スラリと長い手足に対して大きな胸。余計にくびれが綺麗に見えるし……その上美形と言うのだから本当に腹ただしい。


「…………何でさっき女子になったばっかりのカルマ君でそんな良いもの持ってんのよぉ〜〜〜!!」

「茅野！ 落ち着いて！ その分Aさんが持ってないでしょ！」


　カルマに殺気を放つカエデを渚はなだめるが、その言い方はあんまりじゃないだろうか。可愛いから許すけど。





「取り敢えず奥田ちゃんマジナイス。こんな薬だったとは！」

「俺は飛んだ迷惑だよ……。何が悲しくて女になんて……」


　グッと笑顔で親指を立てる私と明白に落ち込むカルマ。奥田ちゃんが苦笑いをしながら、半日位で戻りますよ……。と言うと、見学者だった筈の莉桜ちゃんがポンと手を打った。


「どうせならさ！ 二人共衣装変えてみなよ！」

「さようなら」


　莉桜ちゃんの提案に乗ろうとしたが私が承諾するより早く、カルマが即座に教室を抜け出した。相変わらず足が速い……が、こんな面白そうな事私が放って置けるワケがない。私は皆に捕まえてくるね！ と言い残し、カルマの後を追った。足が速いのはお前だけだと思うなよ……！

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