She's a slave【数原龍友】

３４ ページ36

大樹の話によると

借金をし、連帯保証人を立てた際には
1度私を連帯保証人に立てたが

返済がきつくなって、私に危険が及ぶかもと思ったので連帯保証人を外そうとしたらしい

そしたら、借りた元の人から

「彼女であるならば、彼女じゃ無くなれば連帯保証人にはならないから」

と言われ、私と別れた

しかし、約束とは違って

私が連帯保証人になってしまった...。


大「本当に...ごめん...。俺が最初からAを保証人にしなければ良かったんだ...。」


『じゃあ、突然フッたのも...そのせいなの？』



大「Aに辛い思いさせる訳にはいかないって思って...でも...」



そう言って大樹は俯いたので


『んーまぁ...辛い思いはしてないよ...。優しい人がいてくれたから...』

大「え？」



『あの日...突然、大樹にフラれて...すんごいショックで...ものすごく立ち直れないなぁってなった時に借金取りがきたの...。好きだった人に借金押し付けられて、逃げられたんだぁ...。って...その時はすんごい雨降ってたんだけどね...もうどうにでもなっちゃえ...って思って...裸足で飛び出したの...でもだんだん怖くなってきて...誰か助けて...って思った時に出会ったの...私のヒーローに。』


あぁ...どうしてなんだろう...


あの日のことを思い出してしまう...


龍友さん...あなたと出会ったあの日のことを...


あの時あなたは
「俺の女になれ...。そしたら生きていける。」
って言ったの覚えてますか？

あの時のあなたの真意はどんなんだったんだろう？


やっぱり遊びで言ったのかな？
本気なわけないよね？

遊べる良いおもちゃになれればよかったんだよね？

あのキスも、言葉も全部...

嘘だったのかな...？

なんて思っていたら



大「A...！？なんで泣いてるの？」

『え？』

また涙が出ていた...。

『...あは。なんでもないよ。とりあえず...その人が助けてくれたの...。でも。』

大「でも？」

『その人のところも飛び出してきてしまったから...辛いのはこれからかなぁ〜？』

笑顔を作って誤魔化した

『そろそろ行こうか...。』

気がつくと、外はもう夕焼け空

そろそろ泊まるところ見つけないと...


と思って、立ち上がろうとした時


大「ねぇ...俺たちやり直さない？」




と言ってきた。

３５→←３３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す