She's a slave【数原龍友】

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大「久しぶり...元気だった？」

何でそんな言葉が出てくるんだろう？
呆れる...

『ごめん...私用事あるから...』


と去ろうとしたけど

大「ちょっと待って...」

引き寄せられて

『離してよ...』

大「ちょっと待って...話だけ聞いてくれ...」

『話すことなんかなんもない！』

と、腕を振り解けたかと思ったら

ﾌﾜｯ...


『え？』

大「ごめん...本当にごめん...」

何...私...抱きしめられてる？


『ちょっと...離してよ...』

と言っているのに...抱きしめる力を強くしてきた

『ねぇ...ちょっと...苦しい...。』

大「わぁ...ごめん...つい...。」

と、申し訳なさそうにする大樹


わ...なんか懐かしい気持ち...

いつも叱る度、申し訳なさそうにする大樹...

懐かしいなあ...

あれ？

わ、私は何を考えてんだ？


いかんいかん...


大「A？どうしたの？」


『な、なんでもない...。』

大「話があるんだ...。ここで話すのもなんだから、あそこの店に行かない？」


と言って、斜め向かいの喫茶店を指さした

まぁ話を聞くだけでも

なんて思って店に入った。


大「何にする？俺が出すから...」

と言ってメニューを開く大樹

『いいよ...。何もいらない。』

大「そ、そんな事言わないで...。たしか...レモンティー好きだったよね？レモンティーでいい？すみません！レモンティーとコーヒー1つ！」

なんで私の好きな物...覚えてんの...

大「お腹は空かない？」

と言ってきたので

『飲み物だけでいい...ってか話って何？』

と冷たく返す。

今の冷たすぎたかな...。なんて後悔。
って思っちゃう私。
心を鬼にして...って言うのがなかなかできない。


大「あ...うん...。借金のことなんだけど...。謝りたくて...。」

『なんだ...そんなこと？』

大「ご、ごめん...。でも...言い訳じゃないけど...連帯保証人にならないようにしたんだけど...なんでか出来てなくて...」

ん？

『...それって...どういうこと？』

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