衝突128：目の前の真実３ ページ40
side you
仕事から帰ると私は、かなちゃんをリビングで待っていた
隆生さんのおかげで
かなちゃんと仲直りするきっかけがつかめるかもしれない
私の胸は高鳴っていた
深夜1時
いくら待ってもかなちゃんは、帰ってこない
貴方「今日は、同伴も説法もない日のはずなんだけど…」
私は、もう少し待って見ることにした
時計の秒針を刻む音だけが響く
静かなリビングに、扉があく音が響いた
貴方「あ…かなちゃん
おかえりなさい」
要「…ただいま」
かなちゃんが私の横を通り過ぎた
フワリと甘い香りがした気がした
貴方「今日は…遅かったのね」
要「…うん…同伴があったからね」
貴方「え…同伴？
今日は、ない日なんじゃ…」
要「…百合子さんが急にお願いしたいって頼んできたんだ」
百合子さん…クリスマスの日にあった
檀家さんのお嬢さんだ
貴方「そ、そうなの…お疲れさま…」
私は、笑顔を浮かべて
かなちゃんに向き直った
貴方「…ねえ、あの
かなちゃん…私ね隆生さんに旅館の優待券をもらったの」
ドキドキしながらも
期待と不安が入り混じて
声が震えた
貴方「だから…その…一緒に行かない？
たまには息抜きも必要だし…それに…」
要「…って」
貴方「…え…かな」
要「…他の人を誘って」
え…
貴方「…でも…かなちゃ」
要「誘えるやつなんてオレ以外にもいるでしょ」
何が起こっているのかが分からなかった
貴方「私は…かなちゃんといき…たい…」
やっと声が出た
でも…
要「他の奴にもそう言ってるの？」
かなちゃんの声は冷たいものだった
要「君のことは、もうわからないよ
オレが近づけば拒むし、遠ざかれば近づく
オレを何だとおもってるの？」
要「オレは、君の保護者じゃないんだ
オレにこれ以上付きまとわないでほしい…」
かなちゃんの瞳は冷たいもので
私を見ていなかった
貴方「…っかなちゃ…」
要「オレをかなちゃんってよぶな…！
もう…オレにかまわないで…」
かなちゃんはそう言って
私の横を去っていく
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はまま(プロフ) - 移行完了しました！沢山のコメントありがとうございます！ (2015年9月15日 18時) (
レス) id: c859c165e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆこ - だよね？最期なんて可哀想だよね？要と幸せになって欲しいよね♪主人公入院で御見舞で病院へ毎日行く！主人公に素直な気持ち言えるといいね♪気になったのだけど主人公の何の病気？話読んで居て理解できなかったのだけど？理解できなかったのは私だけなのでしょうか？ (2015年9月15日 16時) (レス) id: 856b74be47 (このIDを非表示/違反報告)
asahinagawa - 主人公ちゃん生きてください、生きて要さんと幸せになってほしいです (2015年9月15日 16時) (レス) id: 0f9765304e (このIDを非表示/違反報告)
ゆこ - 最期は大好きな要の腕の中で！最期ならそうさせてあげて！ (2015年9月15日 16時) (レス) id: 856b74be47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆこ - 主人公外に居るのかな？確か要も外に居るんだよね？いなくなった絵麻を探して体調悪い主人公と会える最後のチャンス？今度こそ見つけてあげて！すれ違いの二人だから主人公が生きているうちに！会えたらいいな♪要を主人公が生きてるうちに遇わせてあげて！ (2015年9月15日 16時) (レス) id: 856b74be47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はまま | 作者ホームページ：
作成日時：2015年9月7日 15時
