ブラック本丸とお嬢様と執事

約束 ページ23

巴Side

ドンドン進んで行く薬研様
さっきの事で言いたい事がありますが
今はいいでしょう


薬研「着いたぜ大将、ここが兄弟がいる部屋だ」


粟田口は人数が多いからでしょうか
部屋が他よりも大きいですね
では、さっそく入りましょう


巴「失礼します」


スパーンと襖を勢いよく開ける


「だ、誰？！」


パッと見て皆様怪我が酷いようですね


薬研「ちょっと待ってくれ兄弟」


「薬研！なんでその人間の肩を持つんでよ！
人間なんて信用ならない！今からでも遅くない
こっちに来い！」


薬研様が出てきた途端動揺しましたね


薬研「悪いな、そっちにはいけねぇ」


巴「皆様後から切っていただいてもよろしいので
少しお話を聞いていただけませんか？」


「五月蝿い！お前が薬研を騙してるんだな！
人間の話なんて聞くか！」


このままでは話を聞いてもらえませんね
今にも切ってきそうですね


巴「薬研様、少し今から無茶をします」


薬研「？わかった」


よし、了承は終えました
行動開始ですね


巴「俺は別に皆様を傷つけに来たわけでは
御座いません、手入れをしに来たにです」


「嘘だ！そんなの嘘に決まってる！」


巴「嘘では御座いません」


慎重に一歩、一歩進んで行く


「人間は嘘をつく生き物だ！」


巴「確かにそうで御座います、しかし
一生のうちに嘘をついた事なんてない人間など
ほぼ居ないでしょう？」


また一歩近ずくと抜刀していました
でも、怯まず近ずく


「それ以上、こっちに来るな！！」


巴「俺も前任と同じ人間だから嫌うのですか？
しかしそれは、皆様を作った人達も嫌うのですか
刀剣男子になる前の持ち主も人間だったでしょう
その方達まで嫌うのですか？」


「そ、それは、、、、」


巴「しかし、俺達は違います」


「なんでそう言い切れる？証拠でもあるのか！」


巴「強いて言うならもうふた振りもこちら側ですし
貴方達を言霊で縛ってないでしょう？」


「っ、、、」


近くに居た乱様の手を取って傅く
その行動に驚いたのか停止してる


巴「どうか俺達を信じて頂けないでしょうか
信じて頂けたのなら、嫌な思い出、前任の事なんて
思い出させない程幸せにしてあげますよ
もし、気に入らないのなら切ればいいのです
皆様にはそれがいつでも出来るそうでしょう？
この話悪くはないと思いますよ
なんならここで皆様に約束してもいいです」


この重い空気一振りが口を開いた


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モジスゥ

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