LOVE~second~

女子会 ページ15

久しぶりの休みの今日、親友のエルとランチの約束をしている。


彼女とは私が女優として活動し始めた頃からの付き合いだ。

当時、空き時間が多くて暇を持て余していていたエルが隣のスタジオから私がいるスタジオによく遊びに来ていた。


エルと出会った頃の私は今より人見知りが酷くて人懐っこい笑みを浮かべて何度も話しかけてくれるエルに対してもなかなか心を開けなかった。


でも、何故かそんな私にエルは毎日話しかけてくれて、今ではハリウッドで唯一の友達で親友だ。


16歳でいきなり主演となった私に対して周囲の目は険しかった。社交的じゃない性格も相まって私は現場で相当浮いていた。
そんな時に現れたエル。
彼女は幼い時から子役として作品に出ていただけあって、とても社交的で明るく浮いていた周囲の人と私を自然に打ち解けさせてくれた。


今でも何故こんな社交的な子が真逆のタイプの私と仲良くしてくれるのか分からないけど、エルはそれ以来ずっと仲良くしてくれる。


そんなエルが今日、私の家に来てくれる。
二人でゆっくり女子会だ。


私は親友と久しぶりに会えるのが嬉しくてルンルンでお昼ご飯の準備をしつつエルが来るのを待っていた。
デザートのケーキも作ろうかと思っていたけど、エルが手土産として買ってきてくれるらしい。


丁度、出来上がった頃チャイムがなった。
私が玄関のドアを開けるとエルが私に抱きついてくる。


「A久しぶり！会いたかったわ！」


「私もよ。エル！」


エルと熱い抱擁を交わしてリビングに入る。


「わー！美味しそう！
Aはほんとうに料理が上手ね！」


目を輝かせてテーブルに置いてある料理を見て、子供のようにはしゃぐエルに私はクスッと笑ってしまう。


「エルは褒め上手だね。
さあ、さっそく食べよう！」


「うん。あ、写真撮らなきゃ！
インスタに載せていい？」


「うん。いいよ」


エルは私が私生活を見せたがらない事を知っているから、こうやって自分のインスタに載せていいか毎回確認しくれる。


私も嫌な時は嫌と言うけど、料理の写真とかエルとのツーショットぐらいなら別に構わない。


写真が上手く撮れたのだろう。
エルは満足そうな表情を浮かべて食べ始めた。

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