〇 ページ7
何としても手に入れたかった彼女。
彼女と再会してから、誰にも取られないように難色を示す社長を何とか説得して籍を入れた。
事実婚でもいいじゃないかと言われたこともある。事実婚という手段を選ぶ人を否定するつもりは無い。それも一つの選択肢だから。でも僕は紙切れ1枚でもいいから1つでも多く彼女と繋がりを持ちたかった。彼女は僕の物だと安心するために。二度と彼女の手を離さない為に。
彼女に溺れている自覚なんてとうの昔にある。
だけど、一人の女性を愛するそんな自分も悪くないと思う。
何十億人と存在する世界で人生を掛けて守りたいと思えるほど大切な存在に出会えたことは奇跡に近い。
そんな事を思っていると一生懸命寝ないように戦っていた彼女は襲ってくる眠気にあがらう事ができなかった様で可愛らしい寝息を立て始めた。
その姿を暫く見つめながら、まだ残っているワインを飲む。
ムニャムニャと夢を見ているのか口を動かして何か言っている彼女が愛しくて思わず笑ったりしていたら、いい時間になってしまった。
ずっと見ていられる。
だけど、流石にそろそろ終わらないと明日の仕事に支障が出そうだ。
残念だけど、タイムリミットだ。
幸せそうに眠っている彼女に、誰もいないのに内緒話をするように小声で彼女に語りかける。
「おやすみ僕の愛しい奥さん。
……今度あった時は簡単に寝かせてあげないよ」
780人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - Sanagi1618さん» パスワードを送りましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年7月5日 11時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
Sanagi1618(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただきました。宜しければパスワードを教えていただけるでことは可能でしょうか? (2022年6月30日 23時) (レス) id: 772ebad025 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 柚さん» パスワードをお送りしましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年6月29日 1時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - annalove4752さん» パスワードをお送りしましたので、メッセージをご確認ください。 (2022年6月29日 1時) (レス) id: 7b4f4afa76 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - はじめまして。楽しくて一気に読ませていただきました。宜しければ続編のパスワードを教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。 (2022年6月26日 21時) (レス) @page50 id: 6c04f8286c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2022年1月3日 22時