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第262話ですよー ページ33





大分余裕をもって出勤できたから時間は全然問題ないのだが、なぜ屯所の玄関で神山が正座しているのだろうか。なぜそのまま鼻提灯を作っているのだろうか。朝の素振りにちゃんと参加したらしく、少し汗臭い。シャワー浴びる時間あっただろうに。

起こしたらめんどくさそうだ。

音をたてないように横をすり抜け、自室に荷物を置く。


そういえば馬の面倒は誰がみてくれているんだろうか。始業まで時間があるから、馬房を覗いてみることにした。



『おはようザキ臭いねお世話してくれてありがとう』


「う、うん……」


結果、世話をしてくれていたのはザキだった。作業が終わりそうなのは見ればわかるが、なぜ馬糞にまみれているのだろうか。

よっぽどじゃなければ、馬たちがいたずらをすることはないと思うけれど。


『ザキ、それ置いたら一回ここで水かけようか』


「そうせざるを得ないよね」


ザキが一輪車をかたずけている間に、外にある蛇口へホースをつなぐ。馬を洗うために使っているが、今のザキは風呂場にすら行けないから仕方あるまい。まあ、感謝の気持ちでお湯にしてやるか。



『で、どうしてそうなったの?』


「いやあ、ただの不注意なんだけどね」

『なんだよつまんねェ』

「え?」


てっきり誰かに、総悟あたりになにかされたのかと思ったが、ドジなだけだった。


『寝不足?』


「昨日Aちゃんを送った後からずっと副長のパシリだったんだ」

『いつものことか』

「え?」


相変わらず人使いが荒いなァ土方さんは。トッシーについて何か進展があったのかな。


『にしても馬糞でよかったね。人間のだったらマジで臭いよ近寄れないよ』


「それはほんとにそうなんだけど、馬糞でも大分心に来るものがあるよ……」

『え、次は人間のに突っ込む?すげーわザキさすがザキ』

「ねえAちゃんさっきから俺で遊んでる?」

『うん』

「え」


びしゃびしゃのザキ、もう馬糞はついていなさそうだ。お湯を止めて、ホースを片付ける。


『やべ、仕事始まる。じゃ、ザキ。風邪ひくなよ〜』


この後はちゃんと風呂だろう。後ろ手でザキに手を振り、会議室に急ぐ。朝礼というかなんというか、土方暗殺作戦の場というか。

バズーカが発射される前には座ってないと。

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練紅龍(プロフ) - りるるさん» ありがとうございます!夢主ちゃんよかったね!!私も読者様大好こ (2023年3月27日 18時) (レス) id: 2fe40886f6 (このIDを非表示/違反報告)
りるる - 夢主ちゃんが可愛すぎて ちょっともう…尊いですねはい。まあとりあえずアレですよアレ、作者様大好こ (2023年3月25日 2時) (レス) @page22 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 雪さん» 長い間お待たせ致しました...喜んでいただけて嬉しいです!スマホが無事でありますように! (2022年10月31日 16時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
- 久しぶりに見に来たら更新されていてスマホ投げました。嬉しいです!! (2022年10月25日 20時) (レス) id: 6eb434b1d5 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 服は歩けませんね...着てください... (2022年10月25日 13時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:練紅龍 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年6月17日 12時

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