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第256話ですよー ページ27




ヘタれたオタク。それなら思い切った行動をとらないのではないかというと、少々怪しい。なにせ見た目だけは二枚目だし、我々の関係性はむしろオタクの興が乗ると言っても差し支えない。

上司と部下。昔はトシ兄と呼び兄のように慕っていた。もちろん二人きりになることもあるし、何だかんだ信頼しているから甘えてしまう。部屋は別とはいえ、一つ屋根の下共同生活。

他人から見ても妄想の的になってしまうようで、トッシーのオタク仲間は嬉々として我々を題材に話し合っている。偶に遭遇するので知っている。

そんな中にいたから、ヘタれたオタクくんトッシーはいけるかもと思ってしまったのだろう。私も悪かった。


『と、まあ、少々事情がありまして。期限はまだわかりかねますが、ちょっとお家に置いてくれませんか?』


「マジで言ってる?俺殺されない?普通にホテルとかじゃダメなの?」


『いつまでかかるかわからないものですから、長い目で見ると高くって』


「うちだってタダじゃないよ?いくらにしようかな……」


『自分と神楽ちゃんの食費は出します』


「ああ、うん……助かる」


万事屋にて、対面に座る銀さんは頭を抱えてしまった。神楽ちゃんは定春の散歩、ぱっつぁんはまだ来ていないため、銀さん一人だ。

銀さんも大人だから大雑把な説明はしたものの、困らせることに変わりはない。


「……新八の家は?」


『妙ちゃんがいるから最初はそのつもりだったんですけど、近藤さんが大いに喜んでしまったので却下となりました』

「なるほど」


私にかこつけて、あの人も妙ちゃん家にお邪魔しようとしていた。そうなってしまったら最後、私も妙ちゃんに殺される。


『限定的に日勤だけにしてもらいます。朝早くや夜遅くに生活の邪魔はしないつもりです……』


ホテル等もダメではないけれど、ずっと共同生活をしているもんだから、人がいてくれた方が嬉しいという下心もある。


「いいの?寝る部屋銀さんと同じだよ?」


『銀さんは社会的に間違いはしないでしょう?』


「……言い切られるとなァ、良心の呵責がなァ」


前みたいにからかわれないよう気を付ければいいだけで、一番気楽で安心できるのが万事屋なんだ。大半は私のわがままであると重々承知している。

銀さんは呆れたようにため息をついた。恨めしいものを見る目つきである。


「あー……飯は頼んだぞ」


『ありがとうございます!』


銀さんトイレ長いからね、とかなんとか言っていた。

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練紅龍(プロフ) - りるるさん» ありがとうございます!夢主ちゃんよかったね!!私も読者様大好こ (2023年3月27日 18時) (レス) id: 2fe40886f6 (このIDを非表示/違反報告)
りるる - 夢主ちゃんが可愛すぎて ちょっともう…尊いですねはい。まあとりあえずアレですよアレ、作者様大好こ (2023年3月25日 2時) (レス) @page22 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 雪さん» 長い間お待たせ致しました...喜んでいただけて嬉しいです!スマホが無事でありますように! (2022年10月31日 16時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
- 久しぶりに見に来たら更新されていてスマホ投げました。嬉しいです!! (2022年10月25日 20時) (レス) id: 6eb434b1d5 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 服は歩けませんね...着てください... (2022年10月25日 13時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:練紅龍 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年6月17日 12時

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