真選組のドS美人【銀魂】《6》

ウホウホホ《エイプリル》 ページ9

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ふと目を開けると、襖から朝日が差し込んでいた。


ああ朝か、と同時に、今日は土方に怒鳴られなくてすんだな、と思う。


ゆっくり上体を起こして両腕を上に伸ばす。


今日はなんだっけ？確か将軍様が大事な公務があるとかでテレビに出るとか...その護衛だっけ？

...まあ、いいや。行けば分かる。





何気なく視界に入ったその手に、私は戦いた。



あ「ぐひゃっ！！？」



2度見3度見4度見5度見しても、それは変わらない。









あ「ゴリラァァ...？」




私の手が、毛深い、だと...！？


握って、開いて、とやっても、私の命令通りに動く毛深い手。

え、なにこれ、マジで私の手？




おかしい。薬でも盛られたか？



取り敢えず土方さんに相談しようと、襦袢に一枚羽織って部屋を出た。









...のだが。心臓止まるかと思った。







「ウホッ、ウホウホウホウホ。ウホウホホッ」
《あ、A副隊長。おはようございます》


あ「あ、あははは...」


そろりと手を挙げて返すことしかできなかった。








隊士が、いや、ゴリラが隊服を来て歩いていた。



ウホウホしか喋っていないのだが、謎に理解できるその言葉。


なんだとお、真選組はゴリラに侵食されたとでもいうのか！？





「ウホッ、ウホウホ、ウホホッ」
《あ、Aちゃん、おはよう》



...これはジミーだ。まさかゴリラになってもジミーだとは。てかゴリラのジミーってなんだよ。ゴリラってだけで最早ジミーをひと皮もふた皮も剥いでんだろ。









「ウホッ、ウホホッ！ウホ？ウホウホ、ウホホホッ？」
《あれっ、Aちゃん！ん？それ、どうしたんだ？》





...あ、これ近藤さんだ。全然違和感ない。ここだけ平常運転。



ん？それ？



近藤ゴリラが指さすのは、私の目元付近。ジミーもなんかよく見てると思ったら、私の目元を見ていたらしい。

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