真選組のドS美人【銀魂】《6》

第195話ですよー ページ5

...これは真選組の戦いだ。


これまた鞍につけていた入れ物から、隊服の上着をとりだした。




あ「...さ、おっぱじめようか」


銀時「うぃ〜」


私が隊服に袖を通すと、銀さんは車内を漁って発見したバズーカを前方の先頭車両に向かって放つ。


返事はダメだが、とても有力な隊士なもんで。わざわざ土方さんをパトカーの上に格好つけて構えさせていた。



銀時「御用改めであるぅぅぅ！！てめーら神妙にお縄につきやがれ！！」


威厳十分。遠目にも、伊東さん陣営が動揺したのがわかる。

よしよし、出だしはバッチリ


土方「いってェェェェェ！！いってェェェェ！！」


...じゃなかった。
ぼーっとしてたのか頭が真っ白だったのか、眼前に迫った木の枝に反応できず、見事顔面に直撃。

あーあ、やっぱ土方やんな。


銀時「てめェェェェ！少しの間位カッコつけてられねーのか！！仲間の士気を高めるには副長とAちゃんの健在の姿を見せつけねーとダメだっつーんだよ！！」


案の定銀さんからの叱咤が飛ぶ。仰向けになった蛙みたいだった土方は姿勢を反転させるとパトカーに這いつくばった。


土方「無理！！僕には無理だよっ！！怖い！！」


銀時「おいィィィAちゃん見てみやがれ！！手放しで馬に乗っちゃって腕まで組んでるからまるで馬イクに跨っているよう...ってアレ？馬イク野郎はお前の中身じゃね？レッツパーリーお前じゃね？ほらちょっと片手に刀三本持ってみろよ」


あ「ちょっと銀さん、土方と私の憧れを一緒にしないでくれます？汚れる」


銀時「え、推し？推しだったの？えー、あんな奴止めて俺にしろよォ、銀さんとパーリーしようよォ」


あ「嫌に決まってんでしょ。誰がもじゃもじゃ白髪(しらが)死んだ魚の目なんかと。私はね、ちょっと長めの茶髪隻眼イケメンがいいの」


銀時「茶髪と隻眼ならそれぞれ心当たりあるけどな」


ちょっとやめてよ、私も思い浮かぶ奴らがいるんだけど。やだやだなしなし。




土方「...こんな人達と一緒なんて助かるもんも助からないよ、やっぱり僕には無理だよ、引き返さないかい？」


...


あ・銀時「「ふざけんなァ！！」」

銀時「人を殴る時だけ復活してスグに元に戻りやがってェェ！！二次元のイケメン見せちゃうなんててめーどんな教育してんだよォォ！！」

あ「お前なァァ！あの方と同じ中身なんだぞォォ！！誇りを持てェェェ全力であの方を見習えェェェェ！！」

新八「ちょ、メタすぎるんですけど」

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