第210話ですよー ページ22
*
着物を包んだ風呂敷を持ってくれる銀さん。結局目的は私に着物を買うことだけだったみたいで、私の提案で甘味処巡りにうつりました。
あ「どうだった?あそこ私の行きつけなんだけど」
銀時「おー、うまかった。あんこはやっぱいいな」
あ「...みたらしがオススメだって言ったのに」
銀時「いーや俺は断然あんこ派だから」
あ「...あっそ」
この糖尿病一歩手前め。ふふっと思わず笑みがこぼれた。
あ「次ね、気になってる新しいお店があるんだけど」
銀時「和?洋?」
あ「洋。特大パフェ」
銀時「よし」
ただの甘党バカのような会話の最中、どこかで聞いたことのある声が聞こえた。
「おぉ!銀時ではないか!」
銀時「...げ」
ウザったい黒髪長髪。何故か笠も被っていない堂々さ。いつもいる隣の白い物体はお出かけ中なのか、いない。
銀時「...なんだよ、なんで今来るんだよ」
「おっ!?...銀時、こちらのお嬢さんは...はっはっはー昼間からお熱いなぁ!!」
ツンツン銀さんをつつくコイツは、何か勘違いしてる。というか、私だと気付いていない...?
あ「...銀さん」
私今日戦えないからよろしくって言ったよね?という意味をこめて袖口を引っ張る。
要は『確保しろ』と訴える。
銀時「あー...おい、悪い事ァ言わねぇから、お前さっさと帰れ」
「ん?なんだ、恥ずかしいのか?そうかそうか!先程からお嬢さんも照れてるようだな!いやぁ、銀時には勿体ないな!!」
無言なのを照れてるとも勘違い。おい勘違い男。私はな、一応、手ぶらではないんだよね。
カチャリとその両手首に手錠をはめた。
「...お?」
あ「こんにちは。白昼堂々変装もせずにお散歩ですか、いいご身分ですね。指名手配犯桂小太郎、逮捕ー」
桂「...あれ」
不思議そうに手錠を見つめて、私を見る。
桂「...ああ、これはあれか、そういうプレイか。そうか...お嬢さんもSだが銀時もSだから普段は我慢しているが、たまにはSになりたいからと...ふむ、そうか...」
あ・銀時「「.......」」
え?なんでコイツこんなに気付かないの?平和ボケ?
銀時「おいヅラ。こいつあの神田Aだぞ」
桂「ヅラじゃない桂だ。神田Aじゃないお嬢さんだ。...ん?神田A...?」
私を凝視して、ようやく気付いたみたいで、顔を真っ青にした。
549人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
練紅龍(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 見事に私のやる気を叩き起こしておられます。ありがとうございます!沖田さん……沖田サァン……ご期待にそえるよう精進します! (6月7日 17時) (レス) @page28 id: 0cf84c7016 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 感想を毎回、すみません。あれ?オチは沖田さん?と考えが変わったところで次。原作沿いみたいなので、続き楽しみに読まさせていただきます。 (6月7日 11時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 和泉梓さん» ありがとうございます...時間作ってちょっとずつ、進めていきたいです...ありがとうございます...! (2020年6月13日 13時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
和泉梓 - 更新待ってます!頑張ってください! (2020年6月5日 11時) (レス) id: 451b0d7f40 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます!ぼちぼち頑張っていこうと思いま...頑張っていきます...! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ